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オリジン弁当イカフライ カレー粉を振ってインドのスパークリングワインに

 池袋での会合の帰路でオリジン弁当を発見。池袋での友人とのワイン会合のNoteはこちら。

 夕飯は好みの惣菜をワインに合わせようとシーフードはイカフライ(108円)とかにくりぃむコロッケ(108円)を購入。家族向けにタルタルチキン南蛮丼、四川風麻婆豆腐丼、おにぎり、桜姫鶏のレバー煮、春巻き&唐揚げ、豚ロースたまねぎ串、トマトサラダ、子供のおやつの国産もも果汁ジュレを購入。10種以上のワインを飲み酔いがまわり、つい買い過ぎてしまったが、これだけ買っても2,747円。

 シーフードではないが私の中ではトマトのサラダ(378円)がヒット。トマトの酸味と甘み、大きめのみじん切りで口の中でざくざくと感じるタマネギの香味。それらを包み込みシンクロさせる触媒のドレッシング。夏バテで食欲がなくなったらこれとワインを飲んで凌ごう。

 イカフライとカニクリームコロッケは食べる直前、自宅のトースターでさっと焼く。サクサクの衣の中からバネのような弾力をもつイカ。揚がって風味が凝縮されていて、噛むほどにじんわりと磯の香りと柔らかい甘みが広がる。

 合わせたワインはスパークリングワイン2種。気温が上がってくるとキリッと冷えた泡ものが欲しくなる。インド産とイタリア産。

 まずはインド産スパークリングワインから。

スーラ ブリュット クレマン・ド・ナシック NV, 12.5%, インド, ナシック, 2,674円
Sula, Brut, Creman de Nashik, India NV

 スタンフォード大学を卒業後、シリコンバレーで働いていたラジーヴ・サマントが故郷のインドで1997年に設立したワイナリー。このワインには白ブドウはシュナン・ブラン、シャルドネ、ヴィオニエ、リースリング、黒ブドウはピノ・ノワール、シラーズを使用。
 香りには青リンゴ、洋梨、微かにグレープフルーツ。軽快でピュア、フレッシュなフルーツ香に白い花、ほのかにハーブやスパイス、どこか青いトマトや海藻のような特徴的なフレーバーを好意的な範囲で感じる。
 味わいは非常にドライ。収穫時期を早めて酸をしっかり残したか、キュッと舌が引き締まる酸味、余韻まで一貫してドライ。ほろ苦さやミネラルのニュアンスも広がる。葡萄屋で購入。
 イカフライにワインを合わせる。スナックのように食べられるイカフライに、ワインの泡と酸味の刺激が心地よいが、特筆すべき接点は少ない。相性: ★★★☆☆

イカフライにカレー粉を振って合わせてみる。インドワインなのでスパイスが加わると相性アップするのではと安易な予想。これが正解。ワインが含む果実味、ほろ苦さにカレー粉のスパイスが呼応し両者の風味が増幅しつつ絶妙にシンクロ。そのままイカの淡白な風味をテコ入れし、その魅力的な甘みをしっかり引き出す。相性: ★★★★☆

 続いてイタリア アブルッツォ州の自然派スパークリングワインに。

カンティーナ・オルソーニャ, ルナリア, マルヴァジア・ビアンカ, アンセストラル・ブリュット・ナチュレ, イタリア, アブルッツォ州, 12.5%, 2,327円
Cantina Orsogna, Lunaria Malvasia Bianca Ancestral Brut Nature, Abruzzo, Italy

 ワインは亜硫酸も酵母も使用せずマロラクティック発酵もなし。ドサージュ(補糖)もデゴルジュマン(澱抜き)もなし。無濾過・無清澄。発酵時の温度管理も行わず、自然に委ねたワイン。
 濁りをはっきり帯びたジンジャー色。
 香りにはサンダルウッド、香木に白い花、白胡椒のスパイス、果実香はアンズ、ネクターの桃だが重くない。ドライジンジャーなど華やかなスパイス香がたまらない。
 味わいには果実味、旨み、滋味、いろいろと詰まった緻密な質感、明瞭で舌にしっかり刺激のある酸味、余韻には旨みがゆったり残りそれでもさっぱり。葡萄屋で購入。
 イカフライに。揚げ物にワインの泡と酸味が心地よいが、ワインの魅力の果実味や滋味とのシンクロはいま一つ。相性: ★★★☆☆

 イカフライにカレー粉を振って。自然派ワインらしくみなぎる果実味、滋味に、スパイスにシンクロ。そのままイカともシンクロ。相性: ★★★★☆

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