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カツオの刺身 1937創業 勝沼醸造のマスカットベーリーA

スーパーの鮮魚コーナーでカツオのたたきはよく見かけるが、刺身となるとそうでもない。先日、見つけるや否や、条件反射的にスーパーのカゴに入れていた。
家に帰り、パックから取り出し盛り付ける。冷蔵庫に大葉とオリーブが残っていたので刻んで添える。最後にオリーブオイルを気前よく注ぐ。

カツオの刺身

ワインは日本ワイン。1937年創業の勝沼醸造が手掛けるマスカットベーリーA品種のワイン。

勝沼醸造, Winemaker's Challenge

勝沼醸造, Winemaker's Challenge, 山梨県甲州市勝沼町 (ブドウは山梨市産), 2019, 9.5%
よく熟したブドウの明るい果実香、シナモンや漢方を思わせるようなスパイス香がほのかに、ほんのりと穏やかに樽香、ほんの微かにブドウの搾りかすのような鼻に少し残るビターなタッチ。
みずみずしく身体に染み入るように広がる滋味を伴う果実味、ややトーンの高い酸味、舌に引っ掛かりのない滑らかなタンニン、醤油を思わせるもろみのようなニュアンスもワインに興味深い個性を与えている。

たたきで食べることの多いカツオは、炙られて硬さが少し入った皮、ほんの少し火が入り歯に抵抗を感じる弾力のある身をもつイメージだが、刺身で食べると歯がすっと入る。赤みの魚の力強い旨味、そして脂の甘みをほんのり感じる。
カツオの刺身の余韻にワインをひと口。醤油にワインのもろみのようなニュアンスが繋がり、かつおの旨味と脂を滋味豊かな果実味が滑らかに包み込んだ。
相性: ★★★☆☆

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