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刺身に魚介の揚げものづくし@さかなさま 素敵なシーフードに合わせたいワインがたくさん…

仕事上がりに同僚とさかなさま大手町店に立ち寄る。日比谷、浜松町にも店舗があるよう。
この日は帰宅してから食事をするつもりで軽めに。以下を注文。

・鮮魚5種盛り合わせ(1,078円x2人前)、
・カスベの唐揚げ(748円)、
・カキフライ(968円)、
・鮪のレアカツ(1,298円)

カスベは北海道の方言でエイのこと。エイの唐揚げなんて初めて!
品目は多くないが揚げ物たちのおかげで腹八分目に到達してしまったので、妻に用意してもらっていた晩御飯は翌日に食べることになった。

さて、プレミアムモルツ生を飲みつつお通しの煮物、ハム、ひじきをつまみつつ、ワインのメニューを見てみると、ボトルワインは白と赤で1種類ずつ。

お通し

グラスでも出していたので、ビールの次は白ワインを一杯(638円)。日本酒メニューは豊富だが、ワインメニューは非常に寂しい。想定客層から敢えてカバーしていないのかもしれない。これだけ素敵な海鮮メニューがあるのでワインにも合わせたい…。

グラスの白ワインはチリ産のシャルドネだ。造り手はVistamarでSimplicityという銘柄。フルーティーで文字通りシンプル、気取らずカジュアルに楽しめるワイン。

刺身盛り合わせにワインを合わせていく。

鮮度抜群で氷の上に涼やかに盛り付けられた魚たち。鯛、ブリ、甘エビに邪魔せず寄り添う。比較的クセの少ない鯛に合うのは予想通りだったが、ワイルドな磯の香りと脂を含むブリにも、ねっとりとした甘みを含む甘エビにも、生臭みのスイッチを押すことなく同調。ワインがかなり冷えた状態でのサービスで、それも生臭みスイッチの回避に有効。とはいえ、魚の風味に一歩踏み込んで引き立てるまでには至らないか。相性: ★★★☆☆

サーモンの刺身に。この相性が興味深い。室温下で徐々に温度が上がり、ワインの様々な要素が立ち上がるようになってきたタイミングで合わせた。ワインがサーモンの脂、旨味などの風味にスポットライトを当てたように抑揚がつく。四つ星を付けるか迷う。相性: ★★★☆☆

マグロの刺身に。赤身の力強いフレーバーにも反発することなく寄り添う。マグロにはピノ・ノワールやマスカットベーリーAなどの黒ブドウで造られた赤ワインを合わせるのが定石だが、マグロのリッチな脂、風味が余韻に残るところに、冷えた白ワインでリセットするのも悪くはない。相性: ★★★☆☆

刺身の後は揚げものざんまい。まずはカスベの唐揚げに。カスベとは北海道方言でエイ。

エイというと干されて繊維質の食感の強いエイヒレのイメージが強いが、揚がったからか、食感がまるで変化。繊維はフカフカに。味わいも軽快で上品。エイヒレの強い凝縮感がイメージにあるとやや抑揚に欠けるように感じるかもしれない。が、これが干さないエイの本来のお味。食感も楽しくお酒にちょうど良い珍味。シャルドネ品種のニュートラルな味わいが邪魔せず寄り添う。相性: ★★★☆☆

続いてカキフライに。

独特の紫色の色合いのソースで。酸味の効いたタマネギ、ピクルス(だったか)。このソースにワインの酸味が寄り添い、そのまま牡蠣のほろ苦さもふわりと包む。続いて醤油とマヨネーズで。ワインの大らかで力のある果実味がマヨに調和し、牡蠣の磯の香りも包容。相性: ★★★☆☆

ここで赤ワインをグラスで注文。カンティーナ・クリテルニア社がモリーゼ州で造るワイン。モリーゼ州はイタリアの地図のかかとにあたるプーリア州の北端に隣接する、南イタリアの地方。ブドウはモンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼ品種。

鮪のレアカツに。

繊細で完璧な火入れでビジュアルも美しきマグロさま!刺身とは打って変わって表現力豊かになったマグロのジューシーな脂。ワインの軽快でカジュアルな果実味が寄り添い口内は至福。相性: ★★★★☆

素晴らしい海鮮料理に溢れるさかなさま。いろいろなワインに合わせたい衝動が抑えられない。私の過去のNoteの実食例では以下のようなワインが新鮮な海鮮と良い相性を見せてくれた。余計なお節介を承知でおススメしてみようか。うっとうしいワイン好きが来たと嫌われちゃうかw

勝沼醸造, クラレーザ, 2019, 4,200円(レストラン価格。小売価格は約2,200円)
ホタルイカの酢味噌和え

島根ワイナリー, 縁結, 甲州, 2019, 1,980円
ホタルイカの酢味噌和え

シャーウッド・エステート, ストラタム, ピノ・グリ, ワイパラ, ニュージーランド, 1,452円
鯛の昆布締め、アジの刺身生姜

マーレ・マンニュム, クルード・ビアンコ, 2021, 1,650 円
Crudo Bianco Catarratto Zibibbo Mare Magnum
ヤリイカとホタテのカルパッチョ

トリンバック, ピノ・ブラン, アルザス フランス, 7,700円(レストラン価格。小売価格は約2,800円)
クエ バターナッツ南瓜、鰆のお造り、メヌケの焼物、ズワイ蟹と里芋煮物、秋鮭とむかごのご飯

ピエロ・マンチーニ, マンチーニ, プリモ, ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ 2021, 2,049円
寿司

ピエロパン, ソアーヴェ・クラシコ, 2020, 小売価格は約2,000円
イワシの香草焼き

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