青山の骨董通り、大人の雰囲気のインドレストラン シターラにてインド料理にインドワインを合わせる。
この日は特別に、グローヴァー・ザンパというインドの老舗ワイナリーから、スパークリングワイン、白ワイン、そして日本未入荷の赤ワイン5種。数々の前菜、副菜のあと、シーフードを使ったメインは以下。

・サルソンマチティッカ (メカジキのマスタード風味のスパイスでマリネしたケバブ)
・蟹カレー

インドワインに料理を合わせていく。

グローヴァー・ザンパ, ソワレ, ブリュット, インド, 2015, 12.5%
花梨や蜂蜜のシュナン・ブランらしい香りに、微かに干しワラのニュアンスが控える。(89/100)(1月20日)
サルソンマチティッカににワインを合わせる。マスタード、スパイスの余韻に、ワインの泡の刺激が心地よい。ワインの干しわらのようなニュアンスもスパイスとタンドリーの香りに親和性が高い。そこからメカジキの風味への入り込みはもう一歩。相性: ★★★☆☆

グローヴァー・ザンパ, ヴィジャイ・アムリトラジ, インド, 2021, 13.5%
香りにはアプリコット、白桃のフルーツ香が上品且つ軽快に、白い花のフレーバーがフワリと追いかけエレガントなまとまり。ほんの微かに干したワラのようなスパイシーなヒントも。(90/1009)(1月20日)
サルソンマチティッカに。品種特有のピーチ、アプリコットやフラワリーなフレーバーに、料理のスパイス香が絡む極上の重なり。そこからメカジキへの踏み込みがいまひとつか。相性: ★★★☆☆
蟹カレーに。スパイスに加えて、たっぷりとエビの旨味が溶け込んだカレーに、ワインの様々なフルーツ香が折り重なる。蟹の旨味が立ち上がってくる素晴らしいシンクロ。相性: ★★★★☆

グローヴァー・ザンパ, シグネット, シラーズ, アンフォラ, 2019, 14%
アンフォラ熟成のシラーズ。
香りにはよく熟したブルーベリー、黒色系ベリー、そしてスミレが明瞭に絡み、ローズも。快活な印象。ほのかにリコリス、樽の影響なく力強い果実香がダイレクトに、インキー。
(89.5/100)(1月21日)

グローヴァー・ザンパ, シグネット, スペクトラム, 2019, 14%
シラーズ、サンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、ミュスカのブレンド。コンクリートタンク熟成。
香りには凝縮感のある果実香、黒色ベリーと赤色ベリーがバランスよく香る。ほんのりと血液、皮革の野趣あるフレーバー。
(89/100)(1月21日)

グローヴァー・ザンパ, シグネット, シラーズ, 2000リットルフードル, 2019, 14%
2,000リットルフードル熟成のシラーズ。
香りにはブラックベリー、アメリカンチェリー、快活で活き活きとした色素の濃いベリー果実香、樽香はほのかに、微かに纏う程度。スミレやペッパーもほんのりと。
(90/100)(1月21日)

グローヴァー・ザンパ, シグネット, 1,000リットルフードル, 2019, 14%
1,000リットルフードル熟成のシラーズ。
香りには黒色ベリーに赤色ベリーがバランスよく混じる、それでもやや黒色優位か。ほんのりと血液、皮革のニュアンス。控えめにペッパー。
(90/100)(1月21日)
スパイスの立ち上げを手伝い、カニの風味がワインを飲んだ後にもゆったりと残る素晴らしいシンクロ。それでも、やはりワインがやや強い。★★★★☆

グローヴァー・ザンパ, シグネット, シラーズ, フレンチバリック, 2018, 14%
フレンチバリック熟成のシラーズ。
香りには香りには力強い赤色ベリーにうっとりするようなバニラ香が官能的。ドライローズも絡み重層的。リコリスなどの甘苦いオリエンタルスパイス、時間を置くとウーロン茶も。非常複雑でめくるめくフレーバー。
(90.5/100)(1月21日)
蟹カレーに。カニのエキスがたっぷりと溶け込んだルー。4本は果実味の踏み込みが強く、料理をやや圧倒。オーク樽の甘苦いバニラのスパイス香に、カレーのスパイスが調和。相性: ★★★★☆

シターラ 青山店
03-5766-1702
東京都港区南青山5-7-17 小原流会館 B1F
https://tabelog.com/tokyo/A1306/A130602/13009705/

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