見出し画像

あの頃のわたしに贈りたい一冊


わたしが24歳の時、父が亡くなった。
父はいつも優しくて、大好きだった。

辛かったあの時にこの本があったらどんなに慰められただろうと思う本がある。

「さよならのあとで」
詩 ヘンリー・スコット・ホランド
絵 高橋 和枝

わたしの大好きな夏葉社さんの本だ。ひとり出版社の島田潤一郎さんは親しくしていた亡くなった従兄の両親や親戚のためにこの本を出版したいと思って、出版社を立ち上げたという。

死はなんでもないものです。
私はただ となりの部屋にそっと移っただけ
       

さよならのあとで

あの時のわたしにこの本を手渡して言ってあげたい。
"お父さんはきっと近くにいてくれているよ"

何回読んでも涙が自然と溢れてくる素敵な本だ。
こういう素敵な出会いがあるから本を読むのはやめられない。

この本はこれから何度となく開く本のうちの一冊だ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?