七転び八起き、諦めないタフさ:読書と講演会、解読力と認知の拡大

思考が形成しないと人の生活は停滞状態になって、生活に変化が起こらないのです。思考停止されると、いろんな落ち穴に落ちてしまいます。
例えば有名なフランシス・ベーコン※の「四つのイドラ」理論があります。
フランシス・ベーコン(1561~1626年)の「四つのイドラ」には、次のようなものがあります。注:イドラは人間の先入的謬見(偏見、先入観、誤りなど)からの偶像、幻影で、幻覚だと理解できます。
● 種族のイドラ:人間の欠点=その根拠を人間性そのものに、人間という種族または類そのものにもっているので、人間の感覚における錯覚や人間の本性にもとづく偏見のことであり、人類一般に共通してある誤りである。
● 洞穴のイドラ:個体差異による欠点=各人に固有の特殊な本性によることもあり、自分のうけた教育と他人との交わりによることもあるので、狭い洞窟の中から世界を見ているかのような、各個人がもつ誤りのことである。
● 市場のイドラ:言語のやりとりにおける誤解=人類相互の接触と交際から生ずる幻覚としたもので、言葉が思考に及ぼす影響から生じる偏見のことである。
● 劇場のイドラ:さまざまな哲学理論による誤り=哲学のさまざまな学説から、そしてまた証明の間違った法則から人々の心に入ってきた幻覚としたもので、思想家達の思想や学説によって生じた誤り、ないし、権威や伝統を無批判に信じることから生じる偏見のことである。

ですので、いつものような事でも、改めて考え直し、新しい情報や経験を折り入れて処理し、整理し、解釈するプロセスが大事だと考えています。

※ベーコンは、科学的知識は自然的事象を研究対象とし、感覚経験に基づくものであることを強調しています。ベーコンは西洋古典哲学時代に活躍した人物で、哲学への貢献は多くありませんが、「四つのイドラ」を提唱したことで知られています。ベーコンは、近代西欧諸国の唯物主義哲学の始まりのひとりであり、マルクスは「イギリス唯物主義と現代実験科学の真の創始者はベーコンである」と述べています。

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