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仲間とつくる一級品の感動。|モンテディオ山形 GIRLSDAY2021

今日はJリーグ・モンテディオ山形での仕事について。

10月23日、モンテディオ山形にてGIRLSDAY2021を開催しました。
イベント企画の相談をもらってから、約4ヶ月間。昨日イベントを終えてから、自分の中で感じるものが多かったので心の中を整理してみました。

結論、感動したって話なのですが、それだと小学生の日記になってしまうので、感動したプロセスを振り返りたいと思います。

チャレンジと失敗ができる文化

今回の企画のはじまりは若手社員(荒井くんという社員)の「女性をターゲットにしたイベントをしてみたいんです」という発言が始まりでした。
モンテディオ山形のみならず、Jリーグ全体で女性の来場者比率は低い傾向にあり、どのクラブも女性の新規顧客を取り込みたいと思っているはずです。一方で新規顧客の獲得には、既存顧客の何倍ものコストとリソースが要するため、チャレンジをするか否かの判断は冷静にならないといけません。
今回、結果としてチャレンジする判断に至ったわけですが、そこには事業インパクトの観点だけではなく、若手社員の熱量を大切にしようという意思決定者の想いがあったのは間違いありません。
また、仮にイベントが失敗したとしてもチャレンジをした人間の成長を考慮すると、必ずしも失敗と言えないことも多々あります。
事業インパクトと人材育成、両方の観点が必要です。
何が言いたいか、「頑張っている人にチャンスを与える」文化は大事であり、それがモンテディオ山形にはあったということです。

企画成功には外部のサポートが必要不可欠

イベントを考える上で一番意識したのは「自分たちのリソースとアイデアをこえる」ということです。
予算、リソースが決められた中で企画を遂行するのは健全な株式会社である以上当たり前のことです。
しかし、決められた予算とリソースではどうしても実現できないことがあるのも事実です。
ここは賛否両論あるので、あくまで個人の意見ですが、決められた中でやるのは大事だけど、やりたい理想があるならなんとかしてその方法を模索した方が良いと思っています。
今回はその結果、外部パートナーの方々と共創するイベントにしようという結論になりました。
特に株式会社Kanatta様には全面的に協力をいただきました。
Kanattaさんが運営するコミュニティ(ドローンジョプラスコスモ女子 など)には多くの女性メンバーが在籍しています。
「女性の視点でどういうイベントだと嬉しいのか?」をテーマに複数回に渡ってMTGをしていただきました。
今回お配りしたベースボールシャツのデザイン案や色味、トークショー、ヨガなどはコミュニティメンバーの皆さんから出たアイデアです。
さらに、その企画を遂行するためにイベントスポンサーもしていただき、まさに最高の外部パートナーとして全面的にバックアップをしていただきました。
東北フットゴルフ協会の水野さんにはフットゴルフ体験会の運営サポートを全面的にしていただきました。
クレッセントの三澤さんにはLPやトークショー原稿など表にはみえない裏側のサポートをたくさんしていただきました。
他にも、各売店の方々がグルメメニューをカスタマイズしてくれたり、TV局やメディアの方がプロモーションを協力してくれたりと…挙げきれないほどのサポートがありました。
言うまでもありませんが、外部パートナーの皆さんのご協力がなければここまでのイベントにはなりませんでした。

クラブスタッフの一体感

GIRLSDAYの定量的な結果は冷静に分析・評価する必要がありますが、一つのゴールに向かって全員で突き進めたことには非常に達成感がありました。
クラブで働くスタッフは、それぞれ営業担当、チケット担当、グッズ担当、広報担当、運営担当、ホームタウン担当など役割があります。
では、スタジアムで最高のイベントをつくりスタンドを満員にするのは誰の役割なのか?
これは全員の役割であり、共通の目標です。
お客様がくるから、企業様に協賛をいただける。
企業様の協賛があるから、イベントを実施できる。
すべては循環されています。
誰かの仕事ではなく、自分の仕事だと捉え、相手をリスペクトすることが大切です。
私自身、モンテディオ山形の仕事をして約1年ですが、はじめて知ることも多かったし、スタッフの方へのリスペクトも高まりました。
そういった意味でも、今回のGIRLS DAYを通して相手の仕事を知ること、その上で協力して共通の目標を目指すという一連の一体感が生み出せたことは何にも代え難い価値だったのかもしれません。

一級品の感動の条件

10.23の試合が終わり、締めのMTGでの出来事。
チケット担当の方が、「一緒に仕事ができて楽しかった」と話をしていました。
シンプルな言葉ですが、込み上げるものがあり、とても感動しました。
じゃあ、この感動は何か?
もちろん、やりきったこと、やりきれなかったことへの感情はあるかもしれません。
ですが、それ以上に、仲間と同じ目標に向かって仕事をできたことに深く感動したんだと思います。
仲間と一緒に仕事をするのは楽しいことであり、事業は仲間と創るものだということを改めて実感しました。
これはどんな仕事でも同じことが言えますが、試合というターゲットがあるスポーツ業界だからこそより強く感じる部分はあると思います。

本当に人と人。
一人は無力。

GIRLSDAYを通し、また一つ人生の階段を上がれた気がします。

改めて、ご来場いただいた皆さま、協賛企業の皆さま、関係者の皆さま、ありがとうございました!

そして、この企画を起案し、多くの人を巻き込んだ若きクラブの希望である荒井くんに最大の感謝をしたいと思います。

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