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「スポーツビジネス」は誰から学べば良いのか

スポーツビジネスは誰から学べば良いのか?
スポーツ業界に身をおいて約5年。その中で一緒に仕事をしたり、お話を聞いたり、インタビューをする中で、一体誰に学ぶとスポーツビジネスの理解が深まり、自身の成長につながるのか。

どんな仕事でも外から評論する人と、中で実行する人に分けられると思います。
ことスポーツ業界においては、外から評論する人があまりに多いと感じます。
かく言う自分自身も、広告業界に身を置いてた時には「もっとこうするべきだ」なんて意見をぼやいたりしていました。

でも、実際に中に入って仕事をすると、色々なしがらみや構造上の難しさから思うように進められない歯がゆさを感じました。一番は何をやるのにも勝敗の影響が大きいということです。勝ってこそ完成するビジネスであるため、勝ちが絶対なのですが、そこは事業のKPIと必ずしも紐づくわけではありません。もう一つは既得権益の障害です。地方を中心に地元のオトナ(あえてそういう表現をさせてください)の声が大きすぎるが故に、変化や改革が進まないケースが多々あります。
こういうことが入り込んだ中で、事業規模の成長を実現し、強いチームをつくることは容易ではありません。大資本が入ったチームも成功といえる実績を残しているチームは限られると思います。
この最前線で力強く経営を推し進める実行者を心からリスペクトすると同時に、これからスポーツビジネスを学ぶ人にはぜひ実行者に耳を傾けていただきたいと強く思っています。

弊社が提供する「U-30ホームタウンサロン」は、まさにその実行者を講師に招聘し、実践型のスポーツビジネス講座を提供しています。妥協なき講師選定はどのような基準で行われているのか。そうしたことを知っていただくために、2期(5月スタート、4月末申込〆切)で講師をいただく方をご紹介したいと思っています。

モンテディオ山形

モンテディオ山形の代表・相田さんは、2019年社長就任後、楽天イーグルスでの経験を生かしたエンターテイメントの空間づくりや、営業の組織改革に注力をし、最多観客動員数・最多売上を実績としてあげられています。
また、ホームタウン活動においても地域課題である少子化と高齢化に向き合った取り組みを行っています。
「U-23マーケティング部」は、若い世代が活躍する場所をつくり地域人材の循環と人材育成を目的に活動。国内でも著名な経営者やトップマーケターを外部講師に招聘し、質の高いインプットを提供しているのですが、それだけではなく、参加学生が年間のカリキュラムを通して、社会人として生きるチカラ“社会人基礎力”を身につけることができるような工夫が施されています。この取り組みが評価され、Jリーグ「シャレン!アウォーズ2023」ではクラブ選考賞(各クラブ代表者の得票最多)を受賞しています。

「O-60モンテディオやまびこ」は、60歳以上を対象にしたコミュニティです。高齢化を、“脅威ではなく機会に”という目的のもと、高齢者(主に健常高齢者)の健康増進、活躍機会の創出を目指しています。すでに、この取り組みに複数の自治体や企業が興味を持ち、CSRではなく事業として持続可能なモデルができつつあります。

秋田ノーザンハピネッツ

秋田ノーザンハピネッツの代表・水野さんは、学生時代の海外留学中にプロスポーツ文化に興味を持ち、バスケットボールの人気が高い秋田県に県内初のプロスポーツチームを創設しました。秋田ノーザンハピネッツは、秋田県民から愛されるクラブを目指すために、3つの理念と7つのビジョンからなる「県民球団宣言」を発表しています。水野さんは、「クラブのファンを増やすために地域貢献活動で接点をつくる」と事業成長の重要戦略として地域貢献活動(ホームタウン活動)を位置づけています。
スポーツチームとしては初となるこども食堂の常設や、道の駅の指定管理委託など、これまでのスポーツチームの前提にとらわれないあらゆる社会課題解決、そしてそれらを事業として推進していくことに注力しています。
スポーツ庁が運営するプログラム「地域版SOIP(スポーツ界と他産業界が連携することで新たなサービスが創出される社会の実現を目指すスポーツ政策)」では、『SPORTS OPEN INNOVATION BUSINESS BUILD』の成果を発表するにて最優秀賞を受賞
課題が多い秋田県だからできること、必要なことを水野さんからお話いただけると思います。
(創業社長でもあるためこれまでのストーリーも魅力的です)

静岡ブルーレヴズ

ラグビーリーグワンの静岡ブルーレヴズの代表を務める山谷さんは、3チームのプロスポーツチームの経営や日本バスケットボールリーグの理事を歴任されるなど実績が豊富な方です。
2007年に栃木ブレックス(現:宇都宮ブレックス)を創業し、設立から3年目で田臥勇太選手を擁し日本一となり3期連続で黒字化を達成。日本トップリーグ連携機構による優秀GM表彰「トップリーグトロフィー」を2008年・09年と2年連続で受賞されています。日本バスケットボールリーグ専務理事を経て、2014年より「つくばロボッツ(現B1リーグ所属・茨城ロボッツ」の社長に就任され、経営を再建。2021年に茨城ロボッツのB1リーグ昇格に貢献されています。
スポーツマネジメント分野における専門家としても注目を集め「スポーツ経営論」 「スポーツによる地方創生」 「モチベーションマネジメント」などをテーマに講演・著書・寄稿なども多数ある山谷さんは、プロスポーツチームのプロ経営者と言える方です。

クリアソン新宿

サッカーを通して、誰もが豊かさを感じられる世界の実現「Enrich the World.」を目指すクリアソン新宿。東京23区初のJリーグクラブは、新宿が包括連携協定を締結する最初のスポーツチームとして、地域社会の発展、多文化共生推進を目指しています。
代表を務める丸山さんは、「新宿区はエリアが広いこともあり、エリアごとにたくさんの課題がある。都心だから課題がないということではない」とお話をされています。
実際に新宿は、単身高齢者の割合が全国の市区町村で3位であったり、在住の人口の10%弱が外国籍と、共生社会を実現するコミュニティの構築が求められます。
その間にクリアソンが入ることでどんな価値が生まれ、クラブには何が還元されるのか。クリアソンが考える世界一に向けたビジョンや取り組みのお話を聞くことができると思います。

湘南ベルマーレフットサルクラブ

湘南ベルマーレフットサルクラブは、もしかしたら日本のスポーツチームでもっとも社会課題にコミットしたチームかもしれません。
クラブ理念であるChance&Empowermentをテーマに社会課題解決を行うプロジェクト『Chance&Empowerment project』を発足し、クラブだけでなく、企業や団体と社会課題の解決や地域社会の振興に寄与することを目的とし、プロジェクトを推進。「2026年~2027年のシーズンまでに160の社会課題を解決するプロジェクトを立ち上げる」を目標に掲げ、これまでに27のプロジェクトを推進しています。
取り組みが認められ、NNOVATION LEAGUE(イノベーションリーグ) コンテスト 2022 大賞を受賞するなど、対外的に高い評価を得ています。
行政との包括連携協定を結んでいるため、行政と非常に濃い関係性にあります。地域には様々な課題があり、その解決に必要な予算も割り当てらていますが、その多くは地元経済の循環で完結するケースが多くなっています。チームにとって、外貨稼ぎはスポンサー収益を上げる上でも重要になりますが、企業が地域チームと組むにはそれ相応の理由が必要になってきます。そこで、湘南ベルマーレフットサルクラブは行政との包括連携協定を強みに、チームが間に入ることで県外企業と組む理由付けを成立させています。企業にとっても行政・自治体との検証ができることは様々な観点で利点があり、これがまさに知的財産を販売するというスポーツチームだからこそできるアプローチになっているのだと思います。

いかがでしょうか?
紹介したチーム・経営者の共通点は、社会課題をビジネスに変えようとしていることです。決して綺麗事で、持続不可能なものではなく、事業として、消費者ベネフィット・ニーズに寄り添うアイデアを実現し、大きく成果を残しています。
いろいろな考えがあるかもしれませんが、成長したいなら、現場の最前線にいる方からお話を聞くのが一番です。
リアルな課題を知ること、そういう話を通して自身が何を学び、行動したら良いのかを明確にする。
まだまだ小さい産業なので、自分次第で成功をつかめる場所です。

そんなことが学べるのが「U-30ホームタウンサロン」です
興味がある方は、ぜひ共に活動をしましょう。
濃縮な半年間であることをお約束します。

講師は全部で6名を予定しています(順次公開)

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