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29.言葉の操縦士

目には見えないモノが
この世にはたくさん存在している。

あなたや私の心のなかに、
いろんな色で、いろんなカタチで、
いろんな手触りで、匂いで、味で、温度で。

相手がどんなつもりで、私に対して
強い感情をぶつけたとしても、
その時に新しく感情を抱けるのは
あなたから言葉や行動をもらった私だけ。
たったひとり、私本人だけしかいない。

23年と9ヶ月少し
このところ、
言葉というものの難しさを
以前にも増して感じる。

言葉は私の体から出れば、
音となって相手へと向かっていき
その人の心へ伝わる。

一度、音にして仕舞えば
鉛筆のように消しゴムで消したりできない。

だから頭と心でよく練りたい。
臆病になるまではいかないけれど、
ちゃんと言葉を選んで
大切なあなたに届けたい

もちろん反射のように、
何かの感情に動かされて
あまり宜しくない言葉が
浮かんでしまうこともあるけれど
それを外に出す必要はない。

そっと飲み込んで自分の強さに変える、
美しくなるための肥料にしてやればいい。

何のために おしゃべり 
ができるようになったのか

きっと、
大切なことを伝え合うために言葉が生まれた。
スキの気持ちを伝えあうために。

誰かを傷つける言葉などいらない。
言葉はそんなことのために使うものじゃない

私たちは皆んな、
言葉の操縦士である。

飛び方は自由だけれど
親にもらった話し方を大切にしようよ
今隣にいる誰かが、また明日
笑っておはようと言えるとは限らない。

時間のある限り、
今持っているこの感情を
惜しむことなく伝えるべきだね。

私たちが持つ、愛のある言葉を
ひとつひとつ大切に選んで。

みんないつも読んでくれてありがとう。

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