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むくみの話〜むくみもほんのわずかずつですが改善中です

そもそも入院したきっかけはむくみがひどくなりすぎて足がパンパンになり歩きづらくなってしまったことが原因なのですが、今回はそのむくみについて短く書きたいと思います。

入院した当初は足から腕から手からむくみがひどくてパンパン。タイトル上の写真に写っている左手も膨らんで使い物になりませんでした。しかし、入院から10日、医師や看護師さんの献身的な治療や看護により少しむくみも快方に向かい、足はまだまだパンパンですが、左手の指は一昨日あたりから少し下の骨が見えるようになってきました。

それにしてもむくみって、一体どこに何がどのように溜まっているのでしょう。よく立ち仕事をすると夕方には足がむくんで・・・なんて言いますが、私の今回のむくみはそんなに甘いものではなく、中身は水分だろうと思うのですが、触るとカチカチ、押せば当然凹んだまんま。髪を結ぶ輪ゴムを手首につけていただけで、手首周りはボコボコです。ふくらはぎや太ももは砂が詰まってザクザクした不思議な感触。まるでサンドバックのような感じ。とはいえ、砂が入ってるわけもなく、リンパ液とか水分とかそうしたものが溜まっているのだろうと言うことで、現在私は利尿剤を飲んでどんどん水を外に出そうとしております。

確かに入院直前は1日にトイレに行く回数が極限まで減っていました。1日に2回ほどしか行かなかったと記憶しています。これでは水が体に溜まってしまいますよね。体がむくんで動きづらくなってしまったためトイレまで行くのも億劫で、その億劫さが私の尿意を抑えたのかもしれません。そして、尿意が抑えられることでさらに水は溜まって体はむくみ、尿意の抑制とむくみは鶏と卵どちらが先かわからないみたいな悪循環に陥ってしまったわけです。最悪ですよね。

まぁそれでむくみが極限まで進み、入院する結果になったわけですが、体がむくんでいる時、そのむくみの中にある水分などはどこをどう流れているのでしょう。

ある時不思議な体験をしました。
これはもうむくみが極限まで進んだ、入院数日前の話です。
ある日、パンパンにむくんでいる左の二の腕のあたりに何か冷たい雫のようなものが流れた感触がありました。脇の下のすぐ近くから肘にかけて流れる感じ。脇の下のほうに何か傷ができたか、それともその辺に腫瘍が浸潤して浸出液を排出し始めたのか…。そう思った私は手鏡で脇と背中と二の腕を見てみました。しかしそのあたりにはそれらしきものは何もなく、ただ普通の肌が広がっているだけ。傷も腫瘍もありません。ではあの水の感触は一体何なのか??
気のせいかななどと思ってその時は忘れていましたが、しばらくするとまた冷たい雫が1滴垂れる感触を袖の中に感じます。また気のせいかと思いましたが、濡れた感触があるのでティッシュでそのあたりを拭き取ると、ティッシュは確かに濡れるのです。謎は深まるばかり。そこからまたしばらくすると、左側の袖の中に感じる雫の感触が増えてきました。ダラダラ流れると言う事は無いのですが、2滴3滴位が手をつたい、それが定期的に流れている感じがするのです。とは言え量はとても少量。洋服を着替えるほどの水分量ではありません。また胸の浸出液のように薄いクリーム色とか色があるわけでもなく、無臭。ただの水のようなのでした。

結局その雫の謎は私が緊急入院してしまったことでその場ではおしまいになってしまっていたのですが、入院してむくみについて看護師さんと話しているときにその謎が解けました。
その冷たい雫はむくみでパンパンに膨らんだ肌の毛穴あたりからしみ出したものだったようなのです。あまりに肌の下で水分がパンパンになってしまったため、毛穴等の既存の穴をつたって、肌の下から外に向かって溜まった水分が染み出してきたもののようです。汗は汗腺と言うものを通じて外に出ることを私たちは知っていますが、むくみで溜まった水は何を通して毛穴にやってきているのか…。まぁちょっとググればわかることなのかもしれませんが、今大変な状態。そこはまだ調べておりません。でも何にもないつるんとした二の腕から水が染み出す感覚の不思議なこと。汗はたくさんの毛穴全てに滲みますが、むくみからこぼれる水分はどこか1カ所決壊した部分からだけこぼれているため、一体これは何なのだと言う不思議な感覚に陥るのです。

それにしても私の手足よく膨らんだものです。お腹も背中もむくんじゃっています。大きな鏡の前に立つことがないのでどのぐらい実際にはむくんでいるのか足を上から見下ろしただけでは分かりづらいのですが看護師さんや医師曰く相当膨らんでいるみたいです。でもまぁ入院後の規則正しい生活により、僅かずつではありますが、むくみはマシになってきています。当初は1人でベッドの上に足を上げられず、看護師さんに片足ずつ持ち上げてもらっていましたが、今は電動ベッドの高さを1番低い位置までおろせば自分で足を上げることが可能になりました。月曜日からはリハビリの先生も来てくれて、むくみと相談しながら足を動かし、筋力を保つ訓練を始める予定です。

担当医によれば、貧血がひどくて、むくみもひどくなったのではないかと言う事ですが、体の仕組みも不思議なものです。乳がんの腫瘍の浸出液が多いため、それがひどい貧血をまず引き起こしているのではないかとのこと。腫瘍からの出血量は比較的少ないのですが、私の場合、アミノ酸を大量に含んだ浸出液が大量に出ています。このアミノ酸を含んだ浸出液が大量に体外に出てしまうことでも貧血はひどくなるようなのです。

なので、現在浸出液をまずは減らすべく胸の腫瘍の炎症を抑える薬を塗って、浸出液を減らす方向に持っていき、それによって貧血を改善できればとの目論見で治療しています。入院当初の急性的なひどい貧血に対しては輸血を行いました。今回そのくらいひどい貧血だったようです。私はこれまであまり貧血の体験はありませんでしたので、入院直前まで貧血の実感がなく、それが故に入院と言うところにまで至ってしまった次第です。

輸血は一回のみ。その後は、食後に鉄剤を飲み、3食規則正しく、よく噛んで食べ、のりを毎食食し、プルーンやデーツなど鉄の多いドライフルーツをかじったりしながら、栄養を十分に体に行き渡らせることで貧血を直そうとしています。まさに正攻法。

この際この11月はこの人生でたまってしまった疲労を取るべく、よく休み養生し無理をしないで人のお世話になりながら過ごしたいと思っています。そして、また自分の力で生活できるように体調を戻し、生まれ変わった姿で来年を迎えたいと思っています。

もしかしたら輸血した時点で別人の血が入りちょっと違う人になってるかもしれません(笑)
何かそんな気がする時があります。口ずさむ歌がこれまでと違っていたり、気分の波がこれまでの私のパターンと違っていたり、何か不思議な感覚がふっと浮上してくることがあります。あれって私の中の別人の血が騒いでいるのではないか・・・。まぁそんなことも思いますが、徐々に私の血液がそんな彼らと和解して、新しい自分を作っていくことでしょう。それを楽しみに、しっかり養生したいと思います。

最初の方に疑問を掲げた、むくみの中に詰まってるものは何で、どこを通ってる問題は結局解決しなかったわけですが、これは改めて調べて、書きたいと思います。今は調べ物とかはきついでござる。
というわけで、今日はこの辺で。

気持ちの危機は脱してるつもりですが、まだまだ経済的危機は脱せず。
もうひと頑張り。みなさまのサポートお待ちしております。

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