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タモリ倶楽部のタモリレシピ「ピーマンの醤油煮海苔弁当」を作る


タモリ倶楽部の最終回で作っていた、ピーマンの醤油煮というメニューが美味しそうだったので、作ってみることにしました。

40年も続き、コアなファンを持つタモリ倶楽部が終わることは一つの時代の終わりを象徴している気がします。先日、坂本龍一さんが亡くなったこと、その前には同じYMOの高橋幸宏さんも亡くなっていて、このところ起こっていることはいわゆるサブカルの時代の終焉を象徴しているようにも思えます。メインがあるからサブもあるけれど、メインがない時代にはサブも存在し得ないということでしょうか、、、。

料理上手で、自宅の台所も中華料理屋にあるような高火力のガス台を導入し、プロ並みの料理を作ると言われていたタモリさん。タモリ倶楽部の中でも、時々入る料理の企画の時にはその腕前の片鱗を感じさせていました。だからなのか、関係ないのか、番組の最終回はタモリレシピで、なんとなく納得させられてしまいました。

そこで選ばれたメニューは生姜焼きとピーマンの醤油煮という地味さ。よく考えたら、ピーマンの醤油煮って何だよって思いますよね。そんなの作るか?
しかし、そこがタモリ倶楽部というかタモリの料理。タモリのいうポイントを守って作ると、それは常に食卓に並びそうな最強常備菜になるのです。

ネットにはタモリのレシピと称して、ポイントを守っていない間違ったタモリレシピがたくさん載っているそうで、最終回でそれを訂正するということでした。

ピーマンの醤油煮。これは特にタモリのポイントを外すと、私たちがその名称から想像しているようなダメーな特徴のない料理になるのだそうです。ピーマンの青臭さに醤油辛いだけの惣菜を想像すると、箸が伸びずに残っちゃってる映像を想像してしまいます。けれど、違いました。ポイントを守ると、それは本当に最強のおかずになったのでした。

というわけで、タモリレシピを自分なりにややアレンジして作ったピーマンの醤油煮海苔弁当を紹介します。


番組のタモリレシピによるとピーマンの醤油煮の作り方はこんな感じ。

材料はピーマン4個に、お湯100ccに顆粒の鰹だし小さじ半分、煮干し粉だし小さじ半分、昆布だし小さじ3分の1を溶かした出汁を60ccほど使う。醤油は大さじ4、みりん大さじ2。かなり濃い味です。それとごま油大さじ3を使います。

ピーマン4個は1センチ強くらいの幅で縦長に切り、それを皮の方を下にして、フライパンで熱したごま油で、強火で焼きます。ピーマンが焼けたら、そこに出汁60ccと醤油大さじ4、みりん大さじ2を混ぜたものを入れ、そのまま強火で、くたくたになるまで煮て出来上がりです。

しかし、これをなんとなく作るとただのぼんやりしたおかずになる。大切なのが、以下のポイントです。これはタモリさんの言葉そのものではなく、番組を見て、私が受け取り、自分なりに解釈し、自分の言葉に置き換えたものです。

ポイント①
油は必ずごま油を使う。なかったらこのメニューは作るなというほど必須。
それも、できるだけ良いごま油をとのこと。番組ではラベルは剥がしてありましたが、油の色から太白の白ごま油あたりではないかと思います。

ポイント②
ピーマンを焼くときは、皮面が焦げるほど焼く。黒くなっても気にしない。
これも重要なよう。ごま油といい、香ばしさが重要なようです。

ポイント③
醤油は多めで。こんなに入れていいのかと思うが、今時流行りの薄味健康食にしたら美味しくないそうです。煮詰めない佃煮を作るような気持ちでいる
といいでしょうか?

あと、以下は私独自の私ポイントというかアレンジ。

昆布の顆粒だしは家になかったので、使わず。
煮干しの顆粒ダシも入れず、鰹だしのみ使用。
煮干だしのかわりにちりめんじゃこを入れて、ピーマンと一緒に炒め煮に。
じゃこはごま油で揚げるような感じで、カリカリにする。

というわけで、今日のご飯はこのピーマンの醤油煮を使った海苔弁当にしました。


今日は久々に白ご飯を炊き、大森の海苔屋の海苔を敷いて、ロシア産の天然紅鮭と沖縄のオクラに山形の納豆を混ぜ、さらに、宮崎産のピーマンの醤油煮&ちくわ煮を乗せました。紅鮭は焼けすぎてちょっと硬くなってしまったけれど、それはそれなりに噛みごたえがあり、おいしかったです。近年、養殖のサーモンが増えてますが、やはり鮭は天然物。今、天然といえばロシア産が多いみたいで、かなり値段も上がって来ているそう。もう本当に戦争とかやめて、円滑な貿易をやって欲しいものです。

納豆は頂き物の山形のたかはた納豆。たくさんいただいたので、冷凍して、このところはこの納豆を食べています。

そして、なんとなんと、この納豆、以前、坂本龍一さんがニューヨークに取り寄せて、納豆蕎麦にして食べられていたのだそうです。この納豆のことを書くために納豆屋さんのホームページを開いてみたら、トップページに坂本さんへのお悔やみの言葉が書かれており、15年前にTBSのはなまるマーケットから、坂本さんがこの納豆を食べてることをおめざコーナーで紹介するので送って欲しいとの連絡があったというエピソードが添えられていました。坂本龍一追悼の報道を見ながら、彼が好んだ納豆を食す。偶然ですが、なんだか感慨深いものがありました。

そして、今日の主役、ピーマンの醤油煮は冷蔵庫で一晩過ごし、よりくたくたになり、より美味しくなっておりました。海苔を敷いたご飯との相性は抜群。夕ご飯のために少し残して、もう一度楽しみます。これ、本当に美味しい。さすがタモリ倶楽部です。

そこに、インスタントではありますが、もずくスープを添えたのが今日の昼ごはんでした。微妙に残る味覚障害に引っかかるおかずもなく、どれも美味しく食べられたのは、体にも良いからなのでしょう。なんだか嬉しくなりました。

それで夜ご飯ものり弁に。
魚は焼かないで、菊芋と人参のきんぴらを作り、オクラ納豆とピーマンは昼と同じ。
これも美味しゅうございました。


ピーマンの醤油煮、味も濃いし、冷蔵庫で数日保存できそうなので、また大量に作りたいと思います。

また、色んな海苔弁考えて作ーくろっと。

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