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Week2:SDGsの限界とは?〜社会人17年目のイギリス留学🇬🇧

昨今、盛り上がりを見せるSDGs、サステナビリティを冠するコースを選択している私たちももちろん、学びます。

SDGs17:パートナーシップは実現手段として十分か?

今週は、初めて読んだときからモヤモヤしていたSDGs17がテーマでした。
私の英語力で理解した範囲では、何がゴールなのか、ということよりも、そのゴールをどう実現するかの手段として17があるけど、市場主義の考え方がベースにあるゴール17によって実現できることには限界がある。
実現手段はもっと検証されるべきだ、的な内容でした(たぶん。。)

これ、初めてSDGsを読んだ時にひっかかってそのまんまボーっとしてたテーマでした。

パートナーシップも大事だが(主に政府の)リーダーシップ、オーナーシップはいずこ?

企業がパートナーシップをもって積極的に達成に貢献すべきだ、企業の責任が明記されたことが進歩だと謳われていて、それはそうかなと思います。
だけど、それって貧困や気候変動の解決のためにどんだけ貢献するの?
解決のための抜本的な手法なのだろうか?と。

もちろん、企業活動は社会の中でも大きな割合を占めるので、謳われている責任は必要だけど、十分じゃないよなぁと。

貧困は説明できる気がしなくもないけど(安価な食料を大量生産して売るとか雇用生み出すとか)、気候変動など環境に関するゴールに至っては、企業でできることって、限られるのでは?という疑問を感じていました。

日本の立ち位置

事前インプットとして、化石燃料の使用量(CO2の排出量だったかも?)は日本が第3位というグラフが紹介されていて、それを見ると日本が使用量減らす責任があるのは明白に見える。
じゃあ、減らすために原子力に100%移行するのはありえないし、再生可能エネルギーで賄えるだけの経済で満足するということも、少なくとも今は合意形成はあり得ない気が…。
携帯がどこでも繋がって、夜も明るくてテレビが見れて、夏は冷房がないと熱中症になるし、電気やガスやコンクリートや鉄を大量に使うこの生活は捨てられないよね!??
規制がない中で企業が中心の資本主義社会で、企業が主体的にパートナーシップを発揮しようとしたとて、ゴール達成できなくない!??

だって、消費者は満足しないじゃん!

一市民としても、明日から水力発電とかで賄えるだけの経済でみんな我慢しましょう、みたいな、3.11直後の計画停電並みの生活を強いられたら、社会安定しないってゆーか「嫌」ですよね…

うぉー、日本語でも考えてること伝えるの難しいし、英語で説明できないし、なんかもしかして、極端な危険思想の持ち主みたい!??

解決の糸口?:the transaction cost economics theory

そんなことを思っていたら、次の別の授業で、"the transaction cost economics theory"という考え方が紹介されていて、糸口が見えた気がしました。
(これまた英語の限界のある)私の理解では、「双方向性」がポイント。
エネルギーだったら、今まで消費者でしかなかった家庭が太陽光パネルを付けることで、供給者側になれる。
これを可能にするのはネットワークインフラ(双方向の電気のやり取りと、需要と供給に関するデータのやり取りを可能にするもの)で、このメカニズムを作ることそのものがビジネスになる、というもの。
インフラを整えることで、トランザクションコストが減る(つまり、めんどくささがなくなって便利になる)。

日本ならメルカリのイメージ。
不用になったけどまだ使えるものってゆう資産を持ってる人が売り手にもなるし、必要なものを買う買い手にもなる。
その売買を気軽にできるようにしたのがメルカリ。

コンビニとかで気軽に送れる配送網が元々あるのと、知らない人から買うのは怖いってのを防ぐための決済の仕組み、が「トランザクションコスト(手間・面倒くさい・なんかコワイ)」を下げて、実現可能にしている。
つまり、限られた資源を双方向に、コスト少なく循環させる仕組み、が儲かるビジネスに移行するように社会が移行すれば良い。

夏の暑い日に、化石燃料燃やして家を冷やすよりは、太陽光を冷房に使って蓄電して夜もクーラーが効くとかの方が、実現できれば、理に適ってるよねぇ。けど、初期投資めっちゃかかるし、気候変動とか環境問題はやっぱり、政府の力が必要な気がするなぁ。
ということで、来週は、政治とか政策とビジネス、のつながりをもう少し注意を払いながら授業を聞いてみたいと思いました。

そのほか、今週感じたこと

①今週はナイジェリア🇳🇬の英語に泣く。。。

インド英語は少しなれたけど、「ナイジェリア」の英語がまったく😿わかりませんでした。。。ボコ・ハラムのことをすごいスピードで熱弁していることはわかったけど、馴染みがなくて、言語力だけでなく異文化や歴史への理解がないと、会話はできないんですね。。
ということで、仲良くなった友達の国の文化や言語、歴史をちょっとずつ理解したいなと思い、フラットメイトにマラウィ🇲🇼の挨拶を教えてもらいました!
⇒マズカ:おはよう、マスエラ:こんばんわ。

②"監査法人による寡占状態は監査の失敗を招く"説がわからない問題。

Sustainabilityと、AccountingやAudit(監査)のかかわり・限界について、学んでいます。4大監査法人の「独占/寡占」になっていることが、監査の失敗を招く、という考え方が紹介され、??となっております。
論理の飛躍がある気がする。。独占しないように変えると、市場や企業のアカウンタビリティー、透明性が上がるのか?え?そこどうつながってるの?と疑問が生まれているのだけど、今週の授業(も)、ついていけなかったので、復習しております。。ふ
クラスメイトの意見も聞いてみたいところ!

さらに、今後は気候変動と、企業のアカウンタビリティー(説明責任)についても学んでいきます。
これまでの学びに基づくと、正しいプロセスで排出量を測定したのか、を監査することで、企業がレポートする排出量が正しいか信頼性をあげることはできる気がする。

ただ、より問題なのは、政策レベルの優先順位付けなのでは。
企業のアカウンタビリティーと政策、さらに監査人の役割、をやはり理解したい。

全企業に義務付けて時間かけるよりも、政府など国レベルで、どの企業は排出量の測定を義務づけるかなどの方針がないと、一向に進まないだろうなぁと思いました。(もうあるのかな?よく知らない。。)

そして、仮に各企業が削減目標を達しなかった時や、排出量を誤魔化して少なく見せた時に、企業は誰に怒られるのか?
企業に対して、コラ!ちゃんとやりなさい、と言うのは誰なのか?の仕組みはあるのだろうか。
(社会の共通認識として、これは怒られなきゃだめだよな、という文化が必要)

日本の今の政策も調べたいなぁ。。。(遠い目。。。)

③薄切り肉が手に入らない問題。

スーパー行くと、お肉って基本ステーキ用の厚切りで、薄切りが手に入りません。しゃぶしゃぶ用なんて全く見かけません。。。
家畜のゲップが温暖化に与える影響をまじめに考えて、ビーガンになっちゃう人もいたりするお国柄だと思うんだけど、ソフトな解決策として、薄切り肉の選択肢を増やしてほしい!なんてことを思いながらスーパー巡りをしております。
それから、三徳包丁もなかなか手に入りませんでした。
もしや、日本刀の伝統を継ぐ、日本の素晴らしき包丁の技術が薄切り肉を可能にしているのか!??など勝手な妄想をして買い物を楽しんでおります。

それでは、今日はこの辺で。
みなさま、ご機嫌よう。



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