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能×UXD 第4回

2020年6月3日(水)21時。
コロナ禍の中、集まるのが難しいということで、オンラインでミーティング。
今回は、いままでのワークの結果をふまえて、それを実現するためのアイデアラッシュを行いました。

まずはおさらい
まずは、いままでおこなったワークの簡単な振り返りをしました。
下記のような前提の設定とペルソナができた事を参加者に報告。
今回は、下記の前提の赤枠をうめるアイデア出しのワークになります。

アートボード 1 のコピー 11-100

A4_UX能ペルソナ

アイデアだし
アイデア出しは、何かワークをするわけではなく、ラフなディスカッション形式にしました。ありがたい事に、思いもよらないアイデア、視点の持ち方、アイデアの膨らまし方をご提示いただきました。下記にランダムに書き出していきます。

<アイデアラッシュででたアイデアたち>
・能の新たな見方を提案する
・白い能面、白い装束でプロジェクションマッピング
・CGで衣装作成
・般若心境テクノのように能のリズムのピックアップ
・能✖️VR(VRでなくなった子供がでてくる=隅田川とか)
・能の面をつくる人や、装束をつくる人、一流の職人さんから話がきける
・学者と能など違う分野のエキスパートの人からみた「能」のトークショー
・一つの演目をフューチャー。それに関係する土地を訪れたり、人に話を聞いたりして、期待値を高め、最後にその演目を観劇するツアー
・能フェスティバル(イベントブース、公演、トークショー、出店など能の見本市的なオープンなもの)
・大人の文化祭
・アーティストとのコラボ(一流のアーティストに能についての作品を作ってもらう、テクノやヒップホップなどとの融合など)
・ゲームやコンテストなど競争的要素をとり入れる
・能の大人の塗り絵・着せ替えなどを作成する(気軽に能にふれる事を増やす)
・インスタ映えする要素(CGで衣装、着物で観劇
・「うたい」をつくるワークショップ
・即興で能を作るワークショップ
・能の成仏するというパターンを活用し、悩み相談をする(能は告白の芸能、また太古から人間の神頼みはかわっていない。今回のコロナでのあまびえブームのように)
・ビジュアルがいいキャラクターをつくる(刀剣乱舞のようなブームをつくりだす)
・現代訳で能をみてもらえる
・能のストーリーをつくるワークショップ
・能のクイズ大会
・能とビジネスをつなげた世阿弥の考え方を全面にだしたワークショップ
・能を社員研修に活用
・能の考えを経営戦略にいかす
・能の物語の危機の乗り越え方に学ぶ(知恵泉みたいな感じ)
・能楽バーやカフェ(能面で語り合える場所とか)
・お坊さんのように、能楽師さんに相談できる場をつくる
・能を語れる場所づくり
・能楽フェチの人たちの集まれるコミュニティをつくる(リアルor仮想現実)
・ファッションショー
・伝統芸能の意味をもう一度みなおし、それを伝えるイベントを考える
・インスタ映えを考える
・エクソリウム×能
・能とお酒を組み合わせたイベント
・二次創作をひきだす(作り手がふえると市場はもりあがる)
・インスタ映えを考える
・能をする人はボケる人がすくない。そこをいかした何か。
・お稽古を習いやすい仕組み、ソリューションを考える
・能をもっと生活に取り入れる何か(今の時代や生活と繋がっていると思える)
・企業とコラボ(CMやイベントなど)
・新たな能面をつくる
・遠隔で演奏会
などなど。

問題点・視点の発見
今回、ディスカッションするうちに、アイデアだし以外にも、重要な問題点・視点が発見できました。
それは能楽は観劇などの見る要素より、習い事としてなど「参加する芸能」という側面が大きいということです。
歌舞伎とはそこが大きく違うという事です。
能楽師さん、狂言師さんの収入もほとんどの方が公演からの収入よりお稽古の収入が多いそうです。むしろ、主催公演をすると赤字になるそうです。
ただ、公演をする事によって、お弟子さんが増えたりもするそうです。
ですので、私たちのビジネスの成果を「今まで能に興味のなかった人がチケットを買って能を見に来てくれる」に設定していましたが、これが成功したところで、能楽師さんの収入が増える事は直接的にはないという事です。
これは大変重要なポイントです。
ビシネスの成果をそのままにして、「公演をすれば、収入が増えるような仕掛けを考える」または、成果を見直すかも検討が必要になってきました。
(もっと早くにここは気がつくべきでした。なぜ今になってしまったか。)

まとめ
次回は、メンバーの方の紹介で、meets福祉のイベントを主催した方のお話を聞かせていただける事に。イベントを実現できるノウハウをうかがいます。
また、メンバーそれぞれが、今回のディスカッションを踏まえ、次回までにこれというアイデアをひとつ考えておく事になりました。
(アイデアがうかばない方は問題定義や、相談したいテーマの提案でもかまいません。具体的なアイデアでなくてもかまいません。)
その中から実現しやすそうなもの、リスクが少なく効果が高そうなもの、メンバーがワクワク実践できそうなもをいくつかピックアップして実践したいと思います。
「私たちだからこそ、このメンバーだからこそできる」という事も大切にしたいと思っています。
なにしろ、ユニークなメンバーが揃っていますし、このメンバーだから起こる「化学反応」が楽しみです。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

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