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【病院付き添いのリアルな売上げって?】

 ~介護保険外サービスの実践を公開~

私は様々な介護保険外サービスを提供しておりますが、「病院付き添いサービス」へ全てのパワーを注いでみたら?というテーマで勝手に考察してみました。

まず、大前提として、当店の簡単なプロフィールです。

・開業4年目
・人口9万人の地域
・地域の介護業界に福祉用具で12年携わってきた
・介護保険外サービスとレンタル事業の2本柱
・病院付き添いは時間単価3,000円(コミコミ価格)

取り上げるのは3月度の売上げとなります。グラフでお分かりの通り「病院付き添いサービス」は3分の1程度の割合となっております。

3分の1程度となった割合理由は?

・他の保険外サービスも提供している
・病院付き添いサービスの認知度やメリットの伝達不足
・個人事業のため全ての依頼に応えられていない

などが考えられます。

この月の病院付き添いに関する売上げ自体はグラフの通り118,000円となりました。

次に需要と供給量を無視して、フルコミットで病院付き添い専門店を行っていると仮定します。

単純に売上げを3倍すると354,000円です。

あくまでも1時間単価3,000円の場合です。

都心部などでは、さらに高額で保険外事業をされていらっしゃる方もいらっしゃいます。

このあたりは適正価格や利用者の心理的な部分についても考える必要はありますが、そのあたりは割愛いたします。

売上げで354,000円だとなかなかな金額だと思います。

原価はほとんどが人件費なのもご理解いただけるかと思います。(実際はサービス内容やサービスの質も重要です)

では、フルコミットをしても単純に売上げが3倍にならない理由を考えてみます。

それは、病院の受診時間が待ち時間等により読めないからです。

そのため安易に付き添い予定を入れるとダブルブッキングとなる可能性が高くなります。

このような悲劇の状況を避けるために、病院付き添いサービスのスケジュール設定には非常に気を遣うのです。

ということで、売上げ割合が3分の1なのではなく、売上げ割合「を」3分の1程度にしているというのが正解です。

そこで、時間に囚われない他の介護保険外サービスも同時に提供することこそが、安定した事業収益のために必要となります。

とは言っても、事業者それぞれで売上げや収入の目標金額は異なりますので、上記のことを参考にしながら病院付き添いサービスについて考えていただければと思います。

最後に一言。

今回のデータはあくまでも一個人事業主の一ヶ月のデータに過ぎません。

別の地域で異なるサービス方法で実践を行えば、もっと売上げが上がるかもしれませんし、下がるかもしれません。

ただし、どのようにしたら病院付き添いを必要とされる方々に継続したサービスを提供できるかを考えていくことこそが大切です。

そのためボランティア活動ではなく、安定的に事業として継続できる収入を得ることこそが必要と考えています。

介護保険外サービスはもちろん慈善活動とも考えられますが、同時にビジネスマインドも並行して走らせる必要があります。

介護や福祉にビジネス面を重視するのが苦手な方もいらっしゃいますが、表面に出すか出さないかだけで必須なマインドだと思います。

また、次回も別の視点で考察してみたいと思います。

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