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"つづけることでしか見えないことがあって、同じようにやめることでしかわからないこともある":私の資産形成のケースを題材に


まずはこちらの平山高敏さんのノートをご一読ください。
とてもシミました。

もう一度言いますね。つづけることでしか見えないことがあって、同じようにやめることでしかわからないこともあるということです。

ノートを読み終えて、この箇所が強く印象に残りました。

「そうだよなー、ホントそう」と深く頷きました。

平山さんはご自身のキャリアについて書かれていましたが、私は自身のキャリアではなく、自身の資産運用、資産形成を思い返してみて深く頷いたのです。

「つづけて、やめた」こととは、インデックスファンドへの投資です。
ただ、インデックスファンドを全て解約したわけではなく、依然保有を続けているので「やめてないやん!」というツッコミもあるかと思いますが、、、お許しを。

インデックスファンドへの投資は、2003年から2017年まで毎月、毎月、つづけました。

つづけることで見えたこと

「つづけることで見えた」こと、それは

インデックスファンドを長い時間をかけてコツコツ買い付け続けていれば、報われる可能性が高い

ということです。
途中でしんどいこと(しんどいこととは、評価額が投資額を下回る、つまり、評価損状態です)が続いたりもするけど、休むことなく地道に継続したことで報われました。資産運用の世界に「絶対」はありませんから、運によるところもありますが、自分に可能なレベルでリスクを取ったからこその成果だと思います。実際に体験したから、つづけてきたからこそ見えたことがもう一つあります。
それは

死ぬまで株式投資家でいたい!

私自身がそういう考えになっていたということです。可能な限り、できるだけ長い時間、株式投資家としてリスクを負いたい、そう考えるようになりました。

一方で、インデックスファンドを買い続けることに少なくない違和感を抱き始めました。

で、2017年、私はインデックスファンドへの追加投資をやめました。

やめることでわかったこと

「やめることでわかったこと」

(世界中の)何百、何千という会社の株式を幅広く保有すること

どれだけの割合で保有するかを「株価(=価格)」に決めてもらうこと

これは自分が取り組みたい投資ではなかった、ということです。

本当に取り組みたいのは、会社の「価値」に着目した株式投資でした。

実際には、自分が託したいと感じるファンドマネジャーに、「価値」ある会社の選別をお願いしている、つまり、アクティブファンドへの投資という形をとっていますが。

会社の「価値」の源泉は、会社に関わる「人」、その「人」がつくりだす製品やサービスです。そんな「価値」をより多く感じられる株式投資に取り組みたい、その結果、経済的な果実が得られたら素晴らしいだろうなあ、と。結果として、その果実が、何百、何千社の株式を市場が決めた価格に応じた割合で構成されたポートフォリオ(このポートフォリオこそがインデックスファンドです)から得られるリターンに比べて、劣っていたとしても別に構わないや、と。
「価値」ある会社に投資して、長く保有していれば、かなり高い確率で経済的な果実を得られるだろう、と。それは、インデックスファンドへの投資をつづけることで見えたことです。

ここで考えたいのは、やめないとわからなかったことなのか?ということです。

やめることで「しか」わからなかった?

インデックスファンドへの投資をやめないと、自分の取り組みたい株式投資がわからなかった?きづけなかった?

そう考えると、どうなんでしょう。そもそも、やめる時点で「インデックスファンドはもういいや」と感じていたわけですから。やめなくてもわかったんじゃない?と考えたりもしました。でも、やっぱり、やめたからこそきづけた、やめないときづけなかったのかな、とも感じるんです。

なぜなら、もうインデックスファンドを追加で買いたいなあ、って考えない、というのが一つ。自分が取り組みたい投資がこれだ!ときづけていなかったら「やっぱり、インデックスファンドが恋しいわ」ってなっていたかもしれません。さらにもう一つ。

この先は、やめた当初には考えていなかったことです。
何か条件が揃えば、理由があれば、順次インデックスファンドは解約していきたいなあ、アクティブファンドに乗り換えたりして「価値」ある会社の株式に置き換えたいなあ、と考えるようになりました。
インデックスファンドへの追加投資を取りやめたタイミングでは、実はそこまでのこと、インデックスファンドの保有を極小化したいとは考えていませんでした。

ということを考えると、やめることで「しか」わからなかったことのような気がします。

平山さんのスゴく読ませるノートに比べて、とても拙い(不格好な)ものになってしまいましたが、公開してしまいました。ちょっぴり恥ずかしさを感じています笑

おまけ

昨日ツイートした、NHKの朝ドラ『ちりとてちん』(私の中でオールタイムベストドラマです)でのおじいちゃんの台詞。平山さんのノートに登場しているミスチルの♪彩り♪にも通じているような、そんな気がしたので貼っておきます。



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