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14.愛の正体

Love is like a flower – you’ve got to let it grow.
愛とは、育てなくてはいけない花のようなものさ。

ー John Lennon (ジョン・レノン) ー

今まで愛についていろいろ書いて来たけど、今回で最終章だ。
長いようで、あっという間だった。

さて、この世にありふれた「LOVE」の意味について迫っていこう。

◆人間のレベル論 藤本シゲユキ

仏教の世界では人に何かを教える事を、「法施ほっせ」と言い、人に物やお金 を分け与える行為を「物施ぶっせ」と言う。そして、この法施が徳を積む上で功德がかなり高いと言われている。なぜなら、人々に感動を伝えられる法施であれば、その感動は友人や家族に伝わっていき、場合によっては何世代にもわたって語り継がれるから。

 法施と物施で共通する点は、「見返りを求めずに与える行為」が良い施しだということ。
見返りや利益を求めて与える行為は、「施し」ではなく、「販売」だよね。
現代では利益の追求、つまり欲望の追求をしなければ生活できないようなシステムになっているから、「施し」のみで生きることは中々難しい。

 でも、本来は、見返りを求めず、他人のために自然と何かを与える行為が「愛」なんだろうな。

エーリッヒ・フロムの言葉を借りれば、「たくさん持っている人が豊かなのではなく、たくさん与える人が豊かなのだ」

たくさん与える人に、ぼくはなりたい。


◆歩き続けた先に個性が生まれる

自分にしか与えられない個性とはなんだろう。
これといった、光る個性が見つからない?
最初はみんな同じ。
一人で考えたって個性なんてわかるわけがない。
だって、才能や個性って、自分では意識せずに自然と出来ることだから。
今まで、行きて来た中で、自分に影響を与えたものたちの積み重ねが、
「オリジナルの個性」を築き上げる。
何にワクワクしたか、何が好きだったか、振り返ってみよう。
その結晶が自然と自分の普段の行動に現れている。
恥ずかしがらずに人に聞こう。
自分の個性を自分だけで考えるほど、無駄な時間は無い。
なぜなら無意識にしていることを、意識したところで見つからないから。
それでも、好きだったことがわからない、ワクワクした記憶が無いと言うのなら、
与えるんじゃなくて、吸収しよう。
価値があるか無いかなど顧みず、純粋な気持ちで、興味を持ったことに対して没頭しよう。没頭して、歩き続けた先に、自分の個性が生まれる。
やらなければならないことじゃなくて、やりたいことをやろう。
時間を気にせず、飽きるまでやってみよう。
毎日自然と続けられるものが見つかれば、それが自分の個性になっていく。


◆人生の意味はあやふやに決める

人生の意味に迷う時期は誰にでもある。
でも、その悩み、人生を「未来の目標」として捉えていないだろうか?
未来の姿をはっきりさせることなど、誰にもできない。
大事なのは、今を夢中に生きること。
人生の意味は夢中で取り組んだことの後から付いてくる。
それでも、「何のために生きるのか」の答えを求めたいのなら、
あやふやに決めてしまおう。
「楽しい人生」でもなんでも良い。
人生は選択肢の連続。
いくらでも枝分かれしてゆく。
選択するときは、目を閉じて自分の本心だけに耳を傾ければいい。
本心はその時によって変わるのだから、人生の目的は抽象的にしておいたほうが応用が効く。
目的より大事なことは、歩き続けること。
歩き続けていくうちに、心から愛すべきものを見つける時が来る。
そのときは、心から「これだ!」と確信する。
それに出会うまで、目で見て、耳で聞いて、鼻で嗅いで、舌で味わって、口で伝えて、手を動かすんだ。
本音に従った行動だけが、「人生の意味」を教えてくれる。


◆与えよう

自分の個性が分かったら、それを極めてみよう。たとえば釣りが好きなら、釣ったけど、食べきれない魚をご近所さんにおすそ分けしよう。読書が好きなら読んだ本を要約して人に紹介しよう。絵が好きなら、とことん描いて発表しよう。ゴルフが好きなら、上手くなるコツを教えてあげよう。

ぼくは、この見返りを求めずに与える行為こそが、愛だと思う。

求め出したらきりがなく、いずれ不満が募って爆発してしまう。

でも、与える楽しさを覚えたら、毎日がどんどん楽しくなる。

与えよう。


◆信じよう

自分の個性が分かって、それを与えることに喜びを感じるようになったら、大きな自信に繋がってゆく。毎日与える経験を少しずつ積み重ねてゆけば、その力を通して成し遂げたいことが浮かんでくる。それが信念。信念ができた人は、ブレない。人は進歩を楽しむ生き物。自分の力を信じて、毎日少しずつ歩いていこう。


◆愛の正体

愛とは、自分を信じ、勇気を出して、決して諦めずに相手の幸せを創り続けること。

ぼくはそれこそが愛だと思う。



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