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これからマンションをリノベしようと思っている方へ、経験者が教える15のアドバイス。

約2年前、私はリノベる。で中古マンションのリノベーションをしました。2年前はあまり参考になるようなブログは少なかったのですが、ここ最近はいろんな方が体験記をブログにしてくれているのでこれからリノベーションをする方はとても参考になると思います。

しかし、他の人のブログを見ていると「リノベーションするまでの体験記」は多いのですが、途中で更新が途絶えていたり、リアルタイムで更新してくれるのは有難いのですが、ちゃんと最後までまとめられておらず分かりにくいものが多いなと感じます。

そこで今回はこれからリノベーションしようと思っている方々に向けて私の実体験を含めてアドバイスをなるべくわかりやすいように「1.家を探す前(事前準備)」「2.物件探し中」「3.売買契約」「4.リノベーション工事」「5.引き渡し」といった5つの場面ごとにまとめてみました。


1.家を探す前(事前準備)

①リノベの知識を蓄える

まずはここから。本やブログ、ピンタレスト等を見てリフォームやリノベーションについての知識を得ましょう。
私自身も不動産業界に勤めているのですがこの業界はいい加減な人が多い気がします。
客が素人だと思うと見下してきますのでぼったくられたり舐められたりしない為にも最低限の知識は身に付けておくことお勧めします。


②最低でも2社は相談する

リノベーションの知識を身に付けていくうちに自分がどんな内装が好みか分かってくると思うので各リノベーション会社のHPに掲載されている施工事例をみて自分の好みに近いところの資料を請求します。
私は1社しか見に行きませんでしたが、金額やリノベーションの流れ、その会社の得意とする部分、担当者の雰囲気など比較するためにも最低でも2社は実際にショールームへ行って相談したほうがいいかと思います


③ワンストップサービスを無理して利用する必要はない

リノベーション会社を選定するうえで「ワンストップサービスを提供している会社にすべきか」が一つの選択肢になるかと思いますが、実際にワンストップサービスを利用した身から言わせてもらうと、ある程度住宅関係の知識を持っている方はわざわざ高いお金を払ってワンストップサービスを利用する価値はないと思います

住宅の購入、リノベーションの設計、デザイン、住宅ローンの申請といった各会社の窓口を一括で担うとか言ってますが正直そんなの自分でやろうと思えば余裕で出来ます
(当初私はこのサービスを利用しないと二重ローンになってしまうと勘違いしていましたがそんなことないみたいです。)

したがって、ワンストップサービスを提供しているリノベーション会社にすべきだという理由はあまりないと思います。


④住環境の優先順位を決めておく

これから家を買い、リノベーションするにあたって何を優先すべきか家族で話し合いましょう。
細かいことを先に決めるのではなく、まずは「お金、部屋の広さ、エリア」といった大まかな範囲の中で優先順位を決めます。
詳細は以前記事にしましたのでそちらをご覧ください。


⑤助成金、補助金がないか徹底的に調べる

都道府県や自治体等で毎年住宅購入者やリフォームする人に向けて助成金や補助金の交付、減税措置をしてくれる可能性があります。各所HPは必ずチェックしましょう。

また、そういった住宅に関する助成金や補助金についてまとめてくれている便利なサイトもあったりします。「リフォーム 補助金」などで検索してみるといいかもしれません。

ちなみにリノベる。は助成金や補助金、住宅ローン減税について何も教えてくれませんでしたのでご自身で調べる必要があります。こういうことをワンストップサービスの一環として情報提供してくれると本当はありがたいんですけどね。


2.物件探し中

⑥物件探しは任せっきりにするのではなく、自分たちでも探す

仲介業者の担当者は自分だけの専属ではなく他のお客さんの物件も探している可能性があります。
最初のうちはコンスタントに紹介してくるのですが、なかなか決まらないと仲介業者のやる気が失せるのか連絡の頻度が減ってきます。
なるべく自分たちでも物件掲載サイトをみてよさげな物件がないかチェックしましょう。

特におすすめなサイトはこちらです。

理由は過去の記事に記載していますのでよろしければご覧ください。


⑦耐震基準について

耐震基準は「旧耐震基準」、「新耐震基準」どちらがいいのかですが、私は「新耐震基準」をおすすめします。
それは「耐震面」が優れているからというのではなく、補助金や住宅ローン減税を受けられるというメリットが大きいからです

耐震面は正直あまり気にしなくてもいいかと思います。過去の大震災でも倒壊しなかった「旧耐震基準」のマンションはいくつもありますから。

それよりも事前に調べてもらうとわかりますが、補助金や住宅ローン減税の対象となるのはほとんどが「新耐震基準」のマンションです。

「旧耐震基準」でも耐震診断をおこなっている場合は対象になりますが、ほとんどのマンションは診断をおこなっていないことが多いです

物件価格が少々高くても補助金や住宅ローン減税を受けられる「新耐震基準」をおすすめします。


⑧内見時にはリノベ向きかチェック

現在の間取りから大きく変更したいと思っている場合は、壁が壊せるか確認しておきましょう。
マンションの構造はなるべくラーメン構造を選んでください。壁式構造はほとんどの壁が壊せないので注意が必要です。

ちなみに内見時にその場で壊せるかどうか確認したい場合は壁をノックしてみてください
壊せない壁(躯体)の場合、コンクリートでできているので音が響きません。

水回りは大きく動かしてしまうと漏水の可能性が高くなってしまうため、なるべく動かさないほうがいいです
なので水回りの位置は基本的に動かせないと思って、今のままでも使い勝手は問題ないか確認しましょう。

窓、玄関ドアは一部共有部となるため管理組合の許可なしに勝手に取り替えることはできません
築古マンションの場合は隙間風が無いか、リノベーション後に景観を損なわないか確認しておきましょう。


⑨やりたいことができる物件か

リノベーションでやりたいことが事前に決まっている場合はそれが実現可能な物件なのか必ず確認してください

例えば、IHの導入を検討している場合はアンペア数を確認します。足りない場合はアンペア数をあげることができるかも必ず確認しましょう。

ミストサウナを入れたい人は給湯器の設置場所も意外と大事です。設置場所がコンクリートで囲われたりしているとあまり大きな給湯器は入らない可能性があります。

ハンモックを付けたい人は躯体にアンカーを打ち付けてもいいか確認しましょう。築古だと耐久面上、管理組合から許可が下りない可能性があります。

仲介業者が「できるかもしれない」という曖昧な回答をしただけでは絶対ダメです。先にも述べた通り不動産業界はいい加減な人ばかりです。わたしはその「できるかもしれない」という言葉を信用して購入したら、「よく調べたら出来ませんでした」という事態がいくつもありました。
必ずマンションの理事長に確認を取るよう支持してください


3.売買契約時

⑩現金は頭金として全額突っ込むのではなく、ある程度は残しておく

貯金したリノベーション資金のうち、全額を頭金にするのはやめましょう。

今後、現金が必要になる場面が出てくるかもしれません。
例えばリノベーション工事中に想定外の追加工事が発生し予算オーバーとなった際、現金が残っていれば賄うことができます。


4.リノベーション工事

⑪他の人の失敗談を見ておく

「リノベーション 失敗」などで検索するとたくさんのブログがでてきます。
先輩方の失敗談は本当に参考になりましたので必ず一度見ておきましょう。
特にコンセントの位置と動線なんかは失敗談として多い気がします。また、家の購入前にも「マンション購入 失敗」などで検索して調べておくのもいいかもしれませんね。


⑫設計打合せ前にイメージを固めておく

私はリノベる。を利用しましたが、リノベる。では設計打合せは4回しかありませんでした

何も準備していないと全然時間が足りませんので、どういう間取りにしたいか、どの設備を入れるか等、事前準備をしておきましょう。

私の場合、打合せ前にこういう間取りにしたいと自分なりに簡単な設計図を書いて渡しました
それを見て設計士さんが構造上無理なこととか使い勝手を考えてより良いものに修正してくれ打合せがスムーズに進みました。


⑬DIYは避ける

棚などを造作する場合、お金に余裕があれば絶対業者に頼むべきです。

私は予算の関係上、簡単な棚やカーテンレールの取付については業者に頼まずDIYすることにしました。
しかし実際にDIYしてみると工具を揃えなければいけないので予想以上に費用がかかるのと
出来栄えも素人感まる出しで最悪でした。
よほどDIYに自信がなければ絶対に職人さんに頼みましょう。


⑭見積書が正しいか確認

設計図と照らし合わせて隅々までチェックしましょう。
単価や数量をみて金額に間違いないか、本当にこんなに作業員が必要なのか、とにかく気になる箇所はどんどん質問しましょう。
施工業者はだいたい「諸経費」でぼったくってくることが多いです。
「諸経費」は施工費の約10%前後が一般的なのでそれより多い場合は要注意です。


5.引き渡し

⑮完成確認時に気になった箇所は遠慮なく伝える

完成確認は最後の要です。引き渡しが終わってからでは遅いので部屋中くまなくチェックし、壁紙の浮きや剥がれ、ドアや室内窓の建付け、床の軋み等、少しでも気になったらその箇所を伝えてください。
ここで弱気になってはいけません。
施工業者がぐだぐだ言い訳してきたら、最悪「直さないなら金は払わない」と言っても構わないと思います。


以上が私から皆さんへ送るアドバイスになります。あくまで私見ですので私の意見、経験が大多数とは限りません。実体験した人の一つの意見として、こういうことも起こりうるのかと思っていただければ幸いです。

最後になりましたが皆さんがトラブルを起こさないため、そして何より皆さんの理想の家に近づけるために是非ともご活用ください。

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