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子育てのオキテ「10歳」

マザーズコーチングスクールのティーチャーとして活動して4年。

私自身も2人の女の子のママで  

娘はもう中学生と高校生です。


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15年にわたる子育ての日々という経験があるからか


子育て中の方には、思春期の事

その時代がどうだったのか、

どう乗り越えたのか

子どもが育っていく中で大切なことは何と感じているか

   

そんなことをよく聞かれます。


私は決して「いいお母さん」ではないし

世界に自慢できる何か・・・・

立派なことをしている母でもなく

いってしまえば

ごくごく、普通のひと。(←普通、が何かは今は脇に置いといて。)


子ども達も

例えば

生徒会長になるとか

成績トップで進学校に行くとか

文武両道で

みんなに慕われ頼られる学年の人気者

そういった感じでもないけれど


大きなトラブルやいじめ

ケガや事故もなく、無事に元気に素直に育ち

心に思うことはもちろんいろいろあるだろうけど

何より、友達や先生、出会う人に恵まれ、

学校生活を楽しく送り

毎日が穏やかな幸せに包まれているなと思う

「日々是無事なり」

そんな親子です。


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楽しく幸せな親子になりたいな



という願いを大切にして、子育てをしてきた私が思う


子育ての掟、キーポイントを

今日はお伝えしようかな。



何度も聞かれるから、書いた方が早いと思ったんだけどね。(笑)



 子育てはステージチェンジの連続

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生まれてすべての世話をママがするときから

子どもはどんどんいろんなことができるようになって


それに伴って、ママがかける手間や労力、時間は

どんどん変わっていく。


子どもの成長段階に合わせた関わりが必要だし


その中でママ自身の内面、考え方や精神も成熟して

子どもと一緒に育ちながら

人生を生き直して行くことができる


それが子育てかな、と私は思っているけれど



一番大きな節目はいつか、と聞かれたら


「10歳」と答えています。


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 11歳の時の次女。




なぜ、10歳が節目なの?

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2人娘を見てきて、10歳になった時

一気に「外の世界が広がり、その世界に羽ばたきだした」

と感じました。



それまでは、なんだかんだ言って「家庭」の中にいたのですね。

なんだかんだいって、

「お母さん」が子どもにとっての一番の居場所であり

お母さんがいる家庭こそが、子どもの一番大きな世界というか。


ある意味では「母親という基準」がある状態と言っていいかもしれません。


ところが10歳を機に、それが一気に変わったと感じたのです。


学校の世界、そこでかかわる友達との世界。

友達と作っていく彼女たちの世界の比重が、一気に大きくなった。


学年で言うと、小学4年から5年。



行動範囲がぐーんと広がり

母親の目の届かない世界が一気に増え

そして、それを子どもたち自身も楽しんでいる


自分で自分の世界をつくっていくんだ


そんな様子を見た時に


あ、手が離れたなあ

自分の世界を一気に作り出したなと

母親の存在の役割も、一つ節目だな


そんなことを、感覚的に強く感じました。


いよいよ、親の手の届かない世界に飛び出し始めたな、と。


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姉妹でメイク。



こうなってくると


親に話すことも変わってくるし

どこで何をしているのかわからない時間も増えていきます。

お金も自分でより使うようになりますね。

時には、

友達とちょっとした悪さにも興味が出るだろうし

イイ子にしたくないいたずら心や

背伸びしてやりたいことも、増えてきます。

お友達との、小さなもめごとも。


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自分の世界を、

親の目から離れて自分で体験していく「パワー」

それが、一気に増えていくのかもしれません。



そんな時に、それまでと同じスタンスで

親があれこれ口出しをしてしまったり

まだまだ私の手元、なんていう感覚でかかわっていると


子どもからすれば、世界の侵害

ジャマ

になるわけで


10歳を機に、親にとって大切なのは


子どもが体験していくだろう世界・・・

親の手の届かない世界にどんどん飛び出し

子どもが教えてくれない世界が増えていくことに

無条件の信頼を持つこと


そして


子どもの安心基地になっておくこと

 

だろうなと、私は思っています。



失敗のない人生もないし

間違いを犯さない人生もない。

いいときがたくさんある一方で

時には

がっかりすることや

ついやってしまう悪さ

思いもよらずに叱られる羽目になることや

誰かともめてつい、人のことを傷つけてしまうこと

やっちゃったナ


そういうことだって、たくさん起きるのが人生で


子ども時代にそういう

「失敗と言われがちな体験」をたくさん重ねておくことは

大人への素晴らしい糧にさえなります。


そういう時に


「親に言ったら怒られるな」

とか

「どうせ親は聴いてくれないし」


そういう関係になってしまっていると



子どもが親を信頼できず

「心の居場所」がない状態になっているのとおんなじ。


自立が始まった子どもにとって必要なのは


「自分のことをなんでも知っている、口出しするママ」

「自分のことをコントロールするママ」

「自分の期待を押し付けるママ」


ではなく


いかに「親という基準の影響」なく

自分の気持ちに従って人生の選択ができるようになっているか


ということと


「どんな自分でも、安心して帰ることができる心のおうち」があるか


なのだろうと思うのです。


自分の存在をいい/悪い、できる/できないでジャッジされることなく

自分のしたこと、選択、その結果を

ただ、受け止め、

おかえり、って言ってもらえる場所。


心の港、と言えばいいのかな。


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その安心感がなければ


子どもは失敗や悩み、やってしまったいけないコトを

たくさん隠すようになるでしょうし



実際、


10代以降になると、子どもは親への見方がどんどんシビアになって

視野が広がる分、

いろんな家庭、親子、関係性を見て

自分の親との関係をより客観的に見つめるようになります。


「うちの親はどうせ聴いてもくれないし」

「話したところで否定される、文句言われる」


そいうことを感じてしまうと

あっさり心のドアを閉じてしまいます。


親が思うよりうんと、

関係性が与えてくれる利害をしっかりわかっている。


子どもは、とっても利巧です。


10歳までは、なんだかんだで

親がどうにかできてしまう側面が多いのも確か。


口出しして親の期待通りにすることも

怒ったり、強制的な態度でこちらの期待や希望を押し通すことも

どこかで通じてしまうかもしれません。



でも、


それは子どもが望む人生の応援からは程遠いし

それが、通じなくなる時がきてしまう。


子どもが自分だけの世界をより確かにつくり始め

また

小手先の関わりが利かなくなる



それが、10歳でもあるかな、と。



だから、10歳までの間に


親は、自分のことをありのままで 

どんな自分でも、見捨てずに受け止めてくれる

ここには、どんな自分でも帰ってきていい


そう思える・・・・・

信頼と安心の存在になっておくこと

とても大事なのだろうな、と。

     

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もちろん私も、完璧にそれができた母親ではなく

娘たちの心の中には

ママにこれは言えないよなー

ということも、もしかしたら、あるかもしれません。


でも、

自分の重ねてきた関わりを見直し、

コーチングを取り入れた関わりを増やしてきたことで



うちのママは頭ごなしに否定したり責めることがなくていい



そういってもらえるようになり



補導されたことも

素直に正直に

「やっちゃったー!」と連絡をくれる子どもになりました。(笑)


(法に触れる悪さをしたわけではありませんヨ。)


何かをしてしまった時

とっさに親の機嫌を考えてしまう子にならなくてよかったなと


   


子育てにかかわる大人が

一人でも多く



子どもにとっての、安心できる港になることを

大切にしてくれたらいいなあと



そのための関わりを

お子さんが小さいときから重ねられたら

ステキだなと



自身の15年の子育て時間を振り返っても、感じている事です。



10歳までに。


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