19歳 初めてのマッチングアプリ

出会いがない。 高校が男しか居なかったため失われた青春を取り返したい。
そこで、会社の先輩方と協力して1ヶ月だけマッチングアプリをすることにした。 

子供のことやマイホームのことを考えながらプロフィールを編集し、とりあえず次の日まで待つことにした。
朝起きて、いいね!欄を見ると、1人からいいね!がきていた。

60歳の くう さんである。
まさかいきなり母親より年齢の高い人とマッチングするとは思わなかった。
いくら愛に年齢は関係ないとはいえ41歳差は聞いたことがない。 ジョギングが趣味で、照れ隠しでよく喋ってしまうらしい。 とりあえずくうちゃんは"キープ"だ。
今の俺にはそのくらい余裕がない。

次にマッチングしたのが ミャンマー国籍の静岡在住 ライン さんだ。
23歳と、くうちゃんよりかは年齢が近いが、流石に静岡は会うのにハードルがある。

今度はマッチを組む相手との距離 年齢などを設定し、いつまでも来ない良いねを待つのをやめ自分から手当たり次第いいねを押した。 数打ちゃ当たる戦法である。

結果は惨敗 1人ウルフカットのめちゃくちゃ好みの子がいたがその子もダメだった。
このままでは10,000円使ってくうちゃんとラインに「ヤッホー」とメッセを送っただけの人になってしまう。

実は他に何人からかいいね!は来てるのだが何しろ俺のメッセが下手すぎて会話が続かない。
「マッチングありがとうございます! 会話を始めましょう! 何が好きですか?」は流石に送った自分でもヤバいと思った。

そんな時、22歳の ちー さんからいいね!が来た。
これはチャンスだ。 俺の現状を見かねた職場の先輩が文章を考え、それを送る戦法にした。
するとどうだろう、俺の時とは違い会話が続く続く。
俺と一歳しか変わらなく同じ工業高校卒なのに何が違うのか。
それは置いておいて、なんと!通話する流れまで持っていってくれたのだ!
これはアツい! アツいのだが……
俺は女の子と通話したことがない。 なんなら5年近く女の子と話していないのである。
だが、そんな事は言っていられない。 何しろ5年振りのチャンスだ。 会社の面接より緊張するが仕方ない。
紙にテーマをいくつか書き出し喋ることを決めた。

いざ当日、約束の9時前になった。
結論からいうと、電話はこなかった。
10分前に電話できるか聞いたのだが既読がつくのみ。
それ以降、ちーちゃんからはメッセが来なくなった。

俺は決めた。 もう恋なんてしない、傷心だ。
人を信じられなくなった。 
だが、人は失恋を乗り越えて強くなるのだろう。
この経験を糧に、彼女ができることを願って、この記事に落とします。
読みにくい文章でごめん。



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