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昌平高校、正智深谷を撃破。注目は川崎内定・原田虹輝のみならず。【MN6】

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11月3日 埼玉県高校サッカー選手権準々決勝
昌平高校 2-1 正智深谷高校


今年はこれまでの国内サッカー取材経験の中で最もJリーグへ足を運んでいない年かもしれない。14:00から川崎vs柏が家から徒歩20分の等々力競技場で開催されるということでそちらへ行くという選択肢もあったのだが、前々から行きたいと思っていた現場をチョイスした。それが選手権の埼玉県予選準々決勝である。この時期はいたるところで選手権予選が開催されているのだが、11月1,2週目はベスト8から決勝が詰まっており、アマチュアカテゴリを取材する記者を悩ませる。

その中でなんでこれを選んだかというと、単純に好カードだったから。そして、昌平を見てみたかったから。川崎フロンターレが宮代大聖に次ぐ2019年度の新卒選手として獲得した高卒ルーキー・原田虹輝を見たかったからである。

というわけで駒場に行った。最寄り駅の武蔵小杉からは湘南新宿かなにかで1本で行ける。混んでたのでグリーン車を選択し42分経ったところでレッズの街に。そこからバスへ乗り下車、徒歩5分で正面玄関に行けるというところだが、こう書くとアクセスが良いとは言えない。

ベスト8屈指の好カードということで観衆も多く、自分が知っているJ1,J2のスカウトが4人は居た。うち2人は懇意にしていただいている人。こう言えば誰かわかる人はわかる。


緻密な昌平と動的な正智深谷

ゲームはというと、前後半でコントラストが出た。立ち上がりから45分、ポゼッションと敵陣でのプレー時間という意味での主導権を握っていたのは圧倒的に昌平だった。阿部天翔と関根浩平のCB2枚と原田虹輝、丸山聖陽のダブルボランチ合わせて4人が中心となって後方から相手ゴールへ直結するパスを狙う。しかし正智深谷は“割り切った”と言っても良い5-4-1のブロックで応戦し、原田が鋭い縦パスを入れたり意表をついた持ち出しをしてもボックス内で前向きなプレーをさせる前にカットする、という流れが続いた。その中でスピーディな攻撃で昌平はチャンスを幾度か作るが、“崩しきった”とは言い難い。

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