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「夏の全小」 ソループ杯@指宿で輝いた金の卵11人を紹介したい

指宿で行なわれた裏全国大会

8月3日から8月5日の3日間、鹿児島の温泉街である指宿にてソループ杯という大会が行なわれた。U-12のカテゴリで全国各地から25チームが集い、しのぎを削りあった。

鹿児島県のチームに全国の強豪との真剣勝負の場を作りたいという思いの元、自分が懇意にさせていただいている大会運営会社のリトルコンシェルさんが株式会社ソループを冠につけて実施した大会である。

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この「ソループ」は本大会のメインスポンサーで、本社を福岡に置く企業だ。代表取締役の永嶺貴彦さんは鹿児島実業高校サッカー部時代に選手権でベスト4まで進み大会優秀選手に選ばれた実績もある。

指宿出身の彼は「地元に恩返しをしたい」「子どもたちに高いレベルを味わってほしい」とう思いを持っており、今回の協賛に至った。経緯についてはAZrenaで後日公開予定なのでそちらで。


3日間張り付きで25チームを見て11人を選出


さて、本題に。

今回、もともとリトルコンシェルの代田さんと大会ベストイレブンを選定する予定だったのだが、なんとここにスポンサーがついてくれた。

縁あって、大会のお膝元である鹿児島は霧島市に本社を構える麹製品メーカー・河内菌本舗さんが自分が選んだ11人になんと商品詰め合わせを用意してくれることに。ただただベストイレブンを表彰するだけでなく、商品も用意したいと思っていたところだったので本当にありがたかった。何よりも大会が行われた地元企業というのがとても良い。

YouTubeでベストイレブンを発表している中「スポンサーを取ります」と話していたが、それが実現して嬉しく思う。さて、そんな記念すべきベストイレブンの面々を発表したい。

参加した25チームを3日間張り付きで取材した中で選出したのだが、複数試合を見た選手もいれば1回しか見られなかった選手もいる。そういう意味ではフェアではないかもしれないが、ここは割り切る。自分の目を引くプレーを見せ印象に残してくれた選手たちを選んだので紹介したい。

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坂碧士(DF / 長岡京SS)

 坂碧士(長岡京SS)

宇佐美貴史や家長昭博を輩出した京都の名門・長岡京SSは今大会でも強さを見せて4位となった。その中で彼は右サイドでの積極的なドリブルの仕掛けで相手陣内深くまでいったプレーが印象的である。守備面でも体を張ることを信条としており、いい意味での意外性も感じられた。

吉田龍紋(MF / アミティエ東播磨)

吉田龍紋(アミティエ東播磨)

1人1人がボールを扱う技術に長けていたチームの中でも目を引くものがあったのが彼。利き足である左足で身体から離れない細かなタッチで相手守備陣を縫うドリブルを見せてくれた。

手柴諒亮(DF / FC LIBERTA)

手柴諒亮_LIBERTA

最後尾で“戦う”姿勢を見せてくれたDF。準々決勝のトリアネーロ町田戦(0-1で敗戦)でも全国王者のアタッカー陣を前に臆することなく出足の速さでアプローチし防波堤となる。とにかくファイトする姿勢が印象に残ったし、こういう選手は今の時代で珍しい。


北村礼(DF / センアーノ神戸)

北村礼(センアーノ神戸)

小学生年代にはチームに女子がいることが珍しくないのだが、彼女は今大会に出場していた女子プレーヤーの中でも特に際立ったものを見せた。3バックの中央にどっしりと構えて左右にボールを動かす姿は頼もしく、インテリジェンスを感じさせてくれた。しかし本人の1番のストロングは空中戦だと言う。未来のなでしこJAPANに入ることに期待。

 溝上快晴(MF / センアーノ神戸)

溝上快晴(センアーノ神戸)

140cmに満たない小柄な身体ながらも、無駄ないボールタッチと決定機に直結するパスが光っていた。高い位置でボールを前に動かせる選手で、スルーパスにはセンスがある。

内立輪莉子(FW / 鹿児島ドラゴンFC)

鹿児島ドラゴン

2人目の女子プレーヤーは地元・鹿児島のチームでFWとしてプレーした彼女。最前線での運動量と前へ向かう姿勢に加え、シンプルに前線ではたいて起点となるプレーも効果的だった。好きな選手は岩渕真奈。

トリアネーロ町田

播磨隼佑(MF / トリアネーロ町田・左) 

圧巻の強さでソループ杯初代王者となったトリアネーロ町田の中盤で、ゲームを作るだけでなくフィニッシュにも絡む役割りをこなす。特に準々決勝の決勝点、決勝の先制点など大事なところでゴール前に顔を出してネットを揺らしていたのが印象的だった。点を取れる中盤は価値がある。

菅井翔(DF / トリアネーロ町田・右)

攻撃のクオリティがとにかく高い左サイドバック。武器とする縦への突破に加え体を中に開いて味方に当てるパスの精度も高く、内と外を使い分けながら相手陣内へ攻め込むことができる。決勝でもミドルシュートを含む2ゴールを挙げていた。


アンジョイ

田之頭煌太(GK / FCアンジョイ)

地元鹿児島を代表して決勝まで進んだFCアンジョイの守護神。高い反射神経で近距離のシュートストップを幾度も見せ、準優勝の立役者となった。キックの質も悪くなく総合力の高さがある。今後の伸びしろが楽しみな選手。特技はなんとPKストップ。

上野琉生(CF / FCアンジョイ)

田之頭と共に準優勝の立役者となったのがストライカーの彼。圧巻のスピードを武器に背後への抜け出しで幾度もチャンスを作り、決勝トーナメントでの存在感はピカイチだった。決勝こそノーゴールとなったが、トリアネーロ町田の守備網を個で切り開く場面を見せた。



庄司蔵人(ベガルタ仙台 U-12)★MVP★

ベガルタ仙台

多く優秀な選手がいた中で、最も自分の心をつかんだのはベガルタの7番だった。最初の試合から左サイドでのドリブルの仕掛けと相手をかわす技術は圧巻で、誰の目にも彼が中心であることは明らかだった。単純にボール扱いが優れているだけでなく、スピードを殺さずゴールまでいける点も魅力の一つだ。打倒町田で挑んだ準優勝は逆転負けとなり涙を飲んだが、その悔しさから「冬の全小は絶対に優勝する」と闘志を燃やした。

【了】

★選手たちにプレゼントされた商品はコチラ★


もう1つのエナジードリンクとMVPに追加で渡されたゼリーはオンラインショップでは売っていないとのこと。気になるので次に鹿児島へ行った際に購入したい。直営店は鹿児島空港のそばなので、足を運んだ際はぜひ!



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