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パンドゥグ音源集

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K-POPに関する自作の音源集です。作品というよりは楽曲分析のための素材という位置づけのものが多いです。
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2016年5月の記事一覧

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防弾少年団のSave Meの和声をGOT7のFlyに変えて弾いたもの。

原曲:|Gb |Db |F7 |Bbm |
本曲:|Gb△|Ebm|Fm7|Bbm7|

原曲に比べると「痛み」のような情感が薄れ、悲しみの感覚がありながらも、どこかお洒落に、ソフトに流れていくことがわかる。逆に普段のBTSが、より情感を強く入れることで、ある種の「沼」的なずぶずぶと深い魅力を出そうとしていることが、このアレ

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GOT7のFLYに、BTSのSave Meの和音を付けてみた。

原曲|C△|Am|Bm7|Em7|
本曲|C |G |B7 |Em |

こうすると、こちら(Save Me)の和声の方がより情感が強くなっているのがわかる。

大きく異なるのは2番目と3番目の和音。とくに3番目の和音はこの音階の中に含まれないレ#の音が入っており、これが最後のEmへの移行をより強く促す「引き」の役割を果たしている。

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GOT7_FLY

replay3_3

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GOT7のFLYの和声は下記のとおりで構造は少女時代Geeと同じ。

FLY |C△|Am7|Bm7|Em7|
(Gee |A△|F#m7|G#m7|C#m7|)

また同事務所の先輩2PMのハニプンと同じでもある。

メロディーのつくり方等によって短調と長調のどちらともとれる曖昧な和声で、そのふわふわとした感じが非常に気持ちいい。ループが気持ちよくもあり、とくにクラブテイストでおしゃれ感はあるけ

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ばんたんの新曲SaveMeの和声は、

|Gbm|Db|F7|Bbm|

となっている。
メロディーなどからも判断するとこの曲の調は「Bbマイナー」となり、とくに五度の和音であるF7で強めの不協和による「緊張」を生じさせ一度の和音であるBbに「解決」するという、機能和声上の「ドミナントモーション」のメカニズムを働かせている。ある種の「悲劇」的な後半は雰囲気はここに強くでている。

|VI|III|

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CloserとBTSの和声は調はズレるが、同じ構造(進行)を持っている(誰かマッシュアップでもするかな?)

そこで、別途挙げた防弾少年団のSave Meの和声に、Oh My GirlのCloserのメロディーを(BTSの調に合わせて)乗せてみた。

面白いのは、Closerのメロディーを乗っけるとSave Meの持つ「悲しみ」「困難」のような雰囲気が薄れ、「曖昧さ」や「幻想性」がぐっと増してくる

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BTS_SaveMe

replay3_3

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ばんたんの新曲SaveMeの和声は、

|Gbm|Db|F7|Bbm|

となっている。
メロディーなどからも判断するとこの曲の調は「Bbマイナー」となり、とくに五度の和音であるF7で強めの不協和による「緊張」を生じさせ一度の和音であるBbに「解決」するという、機能和声上の「ドミナントモーション」のメカニズムを働かせている。ある種の「悲劇」的な後半は雰囲気はここに強くでている。

|VI|III|

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90年代後半、ディアンジェロなど70sのニューソウルに、当時のHiphopの成果を盛り込んだサウンドが生まれ、当時は「ニュークラシックソウル」などといわれていたと思うが、00年代以降「ネオソウル」という言い方が定着した模様。

ヘロビのこの曲は、まさに「ネオソウル」的なテイストがふんだんに盛り込まれていて、なんとも言えないクールさと、同時に暖かいソウルフルなムードが同居する素敵な曲に仕上がっている

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ミ・ファ・ラ・シ・ド・ミの音階。左手はミ・シ。A(ラ)の「ヨナ抜き短調音階」の主音をE(ミ)にかえて弾いたもの。これにより日本伝統音階とされる「都節音階」となる。ヨナ抜き短調に比べて、より「江戸もの」っぽさが増す。琴や三味線で聴きたい感じ。
これは5音階(ペンタトニック)の一種だが、半音を二つ含んでいる(ミ・ファとシ・ド)。社会学者のM.ヴェーバーによれば、半音を含む5音階は世界的にも避けられる傾

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ラ・シ・ド・ミ・ファ・ラの音階。左手はラ・ミ。いわゆる「ヨナ抜き短音」の5音階(ペンタトニック)。西洋の短音7音階のうち、レとソを抜いたもの。
このヨナ抜き短音階は、厳密には日本伝統音階ではなく、都節音階(ミ・ファ・ラ・シ・ド)〔註〕を西洋の短音階(ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ)に馴染ませるために3つ目の音(ラ)から始める形にした折衷的な音階。日本ポピュラー音楽の祖・中山晋平が開発したとされ、その

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ラ・ド・レ・ミ・ソ・ラの音階。左手はラ・ミ。いわゆる「ニロ抜き短調」の5音階(ペンタトニック)。西洋の短調7音階のうち、シとファを抜いたもの。
この音階で作られている曲としては八木節などが有名。
上原六四郎は日本固有の音階として、この音列を都節音階に対する「田舎節音階」とし、そこからつくられた旋律を陰旋に対して「陽旋」と名付けている。この音階を<陰>に対する<陽>としているところがとても興味深い。

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