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リクガメの熱中症予防と対策

 リクガメの熱中症が恐い季節になって来ました‼️ リクガメはバスキングが必要、それも太陽光でバスキングすれば紫外線も大量で一石二鳥と良い事ばかりなのですが、人間同様に熱中症になります。

 人間の場合は恒温動物であるため、汗をかいたりと熱を下げる生理が備わっていまくすが、リクガメさんは基本的に放熱する方法はせいぜい口を開ける位です。

 野生でのリクガメは日陰に逃げたり、穴を掘って直射日光を避けるのが唯一の方法な訳です。つまり変温動物であるリクガメは太陽のバスキングで体を暖め活動し、オーバーヒートする前に日陰や穴に入って体温を調節する訳です。

 普段から外飼いしている人たちは良くご存知ですが、夏に差し掛かり暑くなって来ると朝イチにバスキングしてからご飯を食べ、昼間は日陰や穴に入って活動が低下し、午後の涼しくなって来た時間帯でまたエサを食べて自分のねぐらに戻ります。

 ここで普段は家の中で飼っている個体について、外に日光浴をさせる方がいるのですが、その時には熱中症に要注意です。要は日陰や涼しい場所を作って暑さから逃げる場所を用意してあげなくちゃいけません。
 庭が土であれば意外と日陰の土は冷たくて体を冷やす効果があるのですが、特にベランダで日光浴をさせる場合には日陰であっても地面の温度が高く熱中症になる事があります。


 日陰を作れば大丈夫って訳でもないのでお気をつけて頂ければと思います。因みに屋外では日陰でも紫外線は紫外線蛍光灯の何倍もあたっているので、ベランダなどではヨシズなどで半分くらい覆ってしまって涼しい場所を大きくするのも対策になるし、意外と紫外線もあたってるんです。

 例外はありますがリクガメの最適体内温度は26~30℃ぐらいで、35℃を越えると熱中症の症状が出始めます。要は日陰の気温が32℃以下に位になっていないと熱中症を起こす危険性があります。

 熱中症の症状は、口を開ける、ぐったりする、口から泡を出す、食べ物を吐く、痙攣するなどです。熱により短期的には電解質のバランスが崩れ、代謝性アシドーシスや呼吸性アルカローシスを引き起こし、長期的には筋肉や神経の障害や脱水による腎不全を引き起こします。

 もし、熱中症の症状が見られた場合には25℃位の水に浸けてやり、体温の低下と飲水による電解質バランスの調整を試みましょう。それでも症状が改善されない場合には、動物病院でリンゲル液等の点滴をして貰います。

 家の中で飼育しているリクガメさんもバスキングライトやメタハラなどを使用している場合はゲージ全体が33℃を越えていないか注意しましょう。特に90㎝より小さな水槽で飼育しバスキングライトやメタハラを使用している場合にはゲージ全体の気温が高くなっている場合があります。
 1日中、隠れ家や床材に潜って出てこないなーとか、昼間にやたらとゲージ内を歩き回っている場合には暑くて涼しい場所を探してるなんて事が良くあります。繁殖期のオスを除き、🐢さんは基本的に昼間はそんなに歩き回らないもんです。

 因みに私は家の中の個体は夏場を昼夜含めて、出すときは長期間外飼いする事はありますが、種類によってはストレスの可能性もあり、昼間限定で外に出すことはありません。厳しい言い方になるかも知れませんが、個人的には普段のゲージでしっかりとその種にあった必要量の紫外線ライトをつけていれば、日光浴させる必要が無いからです。

 しっかりと日光浴させる必要があると考えているなら、その前にゲージでの紫外線ライトのセッティングをしっかりと考えるべきだと思います。

と暖かくなって来た季節にリクガメさんの熱中症のお話しでした😀😀

写真引用:Sun-in-the-sky by Kreuzschnabel(CC BY-SA 3.0)


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