辻村昌樹

今は、データ分析に関わっていますが、私の生涯の仕事は「コミュニティづくり」です! そし…

辻村昌樹

今は、データ分析に関わっていますが、私の生涯の仕事は「コミュニティづくり」です! そして、新しい「コト」に常にチャレンジし、ワクワク楽しい人生を楽しみたいと思っています!!

最近の記事

Vol.33 飲食店情報の閲覧数について

今日は、アフターコロナとなり、浜松の夜の街並みも少しずつ人通りが多くなってきたよう気がしたので、静岡県西部飲食店情報の「居酒屋・バー」の閲覧数について調べてみました。 以下のデータの見方は、新型コロナウイルス発生前の2019年の同月同週比で、プラスかマイナスかで見ております。 これを見る限りでは、2023年5月第3週(直近のデータでないのは、この後との資料との関係です)では、▲74%となっており、まだまだ大きなマイナスとなったままですね… あまり戻ってないようです。 (た

    • Vol.32 ペットフード需要について

      私も自宅で犬を飼っているのですが、最近、犬ではなく猫を飼っている方が周りで増えてきている印象があり、また、1匹ではなく、複数匹飼っている傾向があると感じていたので、少しデータを調べてみました。 <全国のPOSで見る売上高動向> まずは、V-RESASで見ることができるデータを使って調べてみました。 V-RESASの概要については、Vol.9をご覧ください。 このデータは、POSレジにより集計された「ドックフード」と「キャットフード」の売上情報をもとに売上高の変化を201

      • Vol.31 長泉町の世帯収入が多いのはなぜ?

        先日、ある方からの質問を受けました。 「静岡県の長泉町は、世帯年収が高いようですが、何か理由あるんですかね~?」と。 実際、「世帯の年間収入マップ」で、1,000万円以上の世帯が10%を超える地域を調べてみると、下図のように全国的にもかなり少ないのですが(赤で記された地域)、長泉町は、その中に入っています。 <世帯の年間収入マップ> 私が、静岡県在住ということもあり、報道等で、長泉町は移住等により人口増加が進んでいると見聞きしていたこともあり、もしかしたら、その移住され

        • Vol.30 宮崎県のインバウンドについて

          今日は、いつもの浜松市ではなく、先日、宮崎県の方とお会いする機会があったので、宮崎県のインバウンドについて、少し調べてみました。 なかなか自分が住んでいない地域を分析する時って、その地域の事情を知らないので、結構難しいですが、まずはデータから読み取れる客観的な事実を知ることも必要だと思いますので、そのような観点でお読みください。 <宮崎県への訪問外国人数(2019年)> まずは、宮崎県への訪問外国人数について見てみましょう。 今回は、新型コロナウイルス発生前の2019年

        Vol.33 飲食店情報の閲覧数について

          Vol.29 都市機能の分散とは?(中学生編)

          先日、ある中学校の先生から、このような質問がありました。 「東京への人口の一極集中による都市の過密状況を是正するために、さいたま新都心のような近隣県への都市機能の分散について授業で取り上げました。でも、生徒にはピンとくることがなかったようで、どれだけ理解してくれたのか・・・。実際にさいたま新都心で働いていることでお気づきの点はありますか?」、と。 なかなか難しい問題ですね。 一般的には、都市機能の集中により、自然災害や疫病・テロなどの被害が起こった際に、都市に機能が一極

          Vol.29 都市機能の分散とは?(中学生編)

          Vol.28 データ分析ってどうやるの?

          今回は、「データ分析をしたいけど、どうやっていいのか分からない」 そんな方々向けに、今年の9月にオープンした「RESAS Portal」についてご紹介します 「RESAS Portal」は、RESASの利活用促進のために作られたサイトになりますが、「地方創生アイデアコンテスト」や「政策立案ワークショップ」などでの活用事例や「地域課題分析ナビゲーション」と言って、地域で直面している様々な地域課題について、RESAS・V-RESASや政府統計・民間統計のデータを用いて、データか

          Vol.28 データ分析ってどうやるの?

          Vol.27 お金の流れから見る磐田市の産業

          いつも自分の家がある浜松市を中心に分析していますが、今回は、お隣の町「磐田市」について調べてみました。 今回は、主に産業について見てみました。 ただ、やってみて改めて感じたのですが、RESASを見れば、その地域についてのデータを見ることが出来るのですが、実際の人の流れであったり、地域性など、その街の特性を把握していないと分析って本当に難しいなぁ~、と。 だから、そういう点を差し引いてみて下さいね。 一方で、現在別の街で事業をしている方が、新たな進出先として、その街の特性

          Vol.27 お金の流れから見る磐田市の産業

          Vol.26 浜松市の宿泊者の属性について

          今回は、浜松市の宿泊者数について、どのような属性の方々が多くなっているのかRESASとV-RESASから2つのグラフから見ていきたいと思います。 <延べ宿泊者数(総数)の推移>まずはRESASのデータから。 こちらのグラフでは、宿泊者を「家族」「夫婦、カップル」「女性グループ」「男性グループ」「男女グループ」「一人」という属性で分け、時系列で比較したものとなります。 2019年から2020年にかけては、皆さんもご存じの通り新型コロナウイルス発生により、浜松市全体としての

          Vol.26 浜松市の宿泊者の属性について

          Vol.25 浜松市の観光スポットは?

          今回は、浜松の観光について、どこのスポットが人気があるのかを検索回数をもとに調べてみたいと思います。 <浜松市の目的地一覧> 下記グラフは、2019年、2020年の浜松市の休日・自動車を条件設定とした目的地一覧を示したものとなります。 これを見ると両年とも検索回数のトップは「浜名湖」になっています。 やはり浜名湖は浜松の観光におけるシンボル的なものになるんですね。 ただ、2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により検索回数が全体的に大きく減少していることが分

          Vol.25 浜松市の観光スポットは?

          Vol.24 浜松市製造業についての分析

          今回は、浜松市製造業の付加価値額や労働生産性、また製造品出荷額等、給与について調べてみました。 まずは付加価値額と労働生産性について特化係数を使い、どの業種が全国の他地域と比べて特化しているのかを見てみました。 特化係数とは・・・ 域内のある産業の比率を全国の同産業の比率と比較したもの。 1.0を超えていれば、当該産業が全国に比べて特化している産業とされる。 <産業別特化係数:付加価値額、労働生産性>(2016年)上記を見ると、付加価値額で、特化係数が1を上回っているの

          Vol.24 浜松市製造業についての分析

          Vol.23 浜松市の介護事情について

          近年、日本では少子高齢化が大きな課題となっており、その影響による介護の大変さが様々な場面で聞かれるようになってきたのではないでしょうか? では、実際にそれら課題は、どの程度のものになるのか具体的に考えたことはあるでしょうか? 今回は、解決策までは導き出すことは難しいですが、現状また将来的な数値やグラフを見ることで、何かしら考えるきっかけになっていただければと思います。 <浜松市の老年人口(65歳以上)>下記は、浜松市の人口推移について男性、女性別で見たグラフになりますが

          Vol.23 浜松市の介護事情について

          Vol.22 データ分析の注意点!

          今日は、データ分析につての投稿ではなく、そのデータ分析をする際に気を付けないといけないこと2点をお伝えしようと思います では、まず1つ目 以下のグラフは、ある町の製造品出荷額の5年間の推移ですが、皆さん、これを見てどのように感じますか? 「2016年には若干減少したけど、徐々に製造品出荷額は伸びているね!」 ほとんどの方がそう感じたのではないでしょうか? そして、それは間違っていません では、今度はこのデータを見て、どのように感じますか? 「1986年以降順調に製造

          Vol.22 データ分析の注意点!

          Vol.21 移動時間分析について

          今回は、RESASを使うことで確認できる移動時間分析についてご紹介させていただきます。 移動時間を分析することで、どのようなことを検討するときに役に立つと思いますか? これは、実際にビジネスをしている方々の方がピンとくることだと思いますが、例えば、お店の出店や、観光誘致等による商圏把握、また、広告やプロモーションによるターゲットエリアの選定に使えるのではないでしょうか? 今回は、自分たちの地域でビジネスする方、また広域でビジネスされる方の双方にとって活用できるデータを2

          Vol.21 移動時間分析について

          Vol.20 浜松市の漁獲量事情について

          今回は、新聞等で見聞きする話題について感じたことを実際にRESAS等のデータを活用したらどのように見えてくるのかを試してみました。 今回調べてみるのは、ここ数年問題になっている浜名湖周辺の漁獲量の激減について調べてみました。 実際に以下のような報道がされていますね。 <2020年、浜名湖水揚げ過去最低に 10年で半減> <浜名湖のアサリ激減 漁獲最盛期の60分の1 潮干狩り絶望的> ○浜松市の水産業の概要○浜名湖における主要30種の漁獲量次に浜名湖における主要30種の

          Vol.20 浜松市の漁獲量事情について

          番外編! 今だからこそV-RESAS

          ここ数日、新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向だったので、人の流れがどうなっているのか、V-RESASを使って調べてみました。 これは7月5日、6日の2日間の全国主要駅の15時時点の前週比の人出の状況です。 これを見ると、7月6日に関しては一部地域ではプラスになっている駅もありますが、マイナスの駅の方が多く、5日に関しては、多くの駅でマイナスとなっています。 これを見る限り、現段階でも既にやや人手が抑えられつつあるような印象を受けます。 (先ほど、大宮駅前を通ったので

          番外編! 今だからこそV-RESAS

          Vol.19 埼玉県川越市の人口移動仮説

          先日、ある自治体の方と話をしていたら 「うちの街には大学などがあり、結構若い世代がいるのですが、就職に合わせてみんな街を離れてしまうんですよね~」 ・・・と。 その時、思ったんですよね。 まさにこういう時こそ、データで街の状況を見てみると何か気づくことがあるのではないか、と。 ということで、今回はその自治体ではありませんが、同じように就職世代の方々の人口流出がある埼玉県川越市について自分なりに仮説を立てることにチャレンジします。 ○埼玉県川越市についてまずは、川越市に関

          Vol.19 埼玉県川越市の人口移動仮説