お仕事が少し苦しくなってきた。

　別に仕事量は大したことがない。今は閑散期、鬼忙しい繁忙期と比べれば（うちは秋ごろ）行動量的には楽ちんではある。しかし苦しいのは環境が変わったからだ。

　監視、とにかく管理がえぐい。しっかりしているといえば良いことのように聞こえるが、正直言ってマイナスにしかならないと考えている。

　我々外回り営業マンは今、各員の営業車にGPSが取り付けられている。これがなかなかの高性能で、現在どこに車があるか、どこでエンジンがつき、きられたか？どれほどアイドリングしたか？などなど、ありとあらゆる運転のレコードが可視化される。非常に苦しい。

　別に休憩が禁止されているわけではない。私サイドもサボるつもりはないが、かなり精神的に参ってしまう。起きている時間の大部分をデスゲームの参加者のようにモニタリングされたんじゃ、リラックスして取り組むことができない。

　モニタリングと書いたが、確かにこれは実験的な部分がある。我々にこのシステムを課した側が現役の時代はそんなもんなかったんだから。我々がこの行動調査のモルモット、第一号というわけだ。はぁ。

　今は閑散期。工事をやっているお客もなかなかない（建設関係のメーカーなのよ）。大したネタがないのにせかせか動き回るのはかなりしんどい。買ってくれそうなところだけ訪問して、他の時間で資料を作ったり、メールを配信したりした方が効率が良いと思うけれども、監視者に良い印象与えるために、モルモットは車道という迷路をぐーるぐる。たまったもんじゃないね。

　そんなブルーな朝には更に青く沈むような歌をね。呼吸がしにくいのは水の中だけじゃない。