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『ANGELS』

 今日で11月はおしまい。

 11月なのにTHE NOVEMBERSについて語らないなんてファンを自称するものとして失格(言い過ぎか笑)なのでやる。

リズムに合わせて
呼吸を合わせて
やっぱ合わないなってところを
愛すのさ
『ANGELS』作詞:小林祐介

 いやあ素晴らしい。

 今日の一曲は8thアルバムのタイトル曲『ANGELS』です。こちらはリリース前の先行配信で最後に公開された曲ですね。

 見てくださいよ(使うのは耳だが)この音像を!! こんなに優しく暖かいノイズミュージックがありますか??

 歪みまくった分厚いギターを筆頭としたヘビーなサウンド、その中に光る優しくて(ある意味)ポップな歌メロ。歌う内容も救いに満ちている。

 “青空の色をしている天井”や“草木も生えない平らな庭”など、出てくるワードはディストピアを彷彿させるものが多いですが、これは、このアルバムにおいて一貫したテーマです。冒頭の『TOKYO』からしてAKIRAのネオトーキョーをモチーフにしていますし。

 しかし、絶望や閉塞感だけではないのです。アルバムのラストを飾るこの曲からは、この現実というディストピアを生きていくことの喜びや力強さのようなものを感じます。

 冒頭で引用したところなんて最たるものですね。“やっぱ合わないなってところを愛すのさ”ですってねえ😢

 共感、共有、周りに合わせる、みたいな息苦しさから救ってくれるフレーズ。同じじゃなかったって、同じじゃないからこそ愛し合えるのでしょう。 

 全てが管理された、支配者の目が行き届いた完璧な社会を打ち破るのはやっぱり愛なんだわ。

 これは彼らの一貫したメッセージかと思います。過去の曲でもこんなフレーズがありましたし。

風の中で同じ花を見て
違うところを好きになった

そうさ僕と
あなたは違うけれど

それが何だって
いうのだろう
『Harem』作詞:小林祐介


 共通項がありますね。同じじゃないところを愛する。合わないことを愛する。素敵やん。


 唐突に島田紳助になっておわる。

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