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“五月の足音を寄り添って二人聞いてる”

 終わりますね、ゴールデンウィーク。いかがお過ごしでしょうか?

 昨日髪を切りに行った美容室のお兄さんは期間中1日しか休みがなかったと言っていましたが、客商売の方々にとっては書き入れ時でめちゃめちゃ忙しいようでした。みんなが皆んなカレンダー通りじゃありませんからね。私はカレンダー通りのお休みであったため正月以来の長期休暇となりました。

 普段なかなか取れない長期の自由時間、私もフルで有効活用する気満々だったのですが結局ダラダラしただけで終わりを迎えようとしています。noteもめっちゃ投稿するぞー!!と意気込んでおりましたが大して更新できておりません。書き溜めもゼロです。この記事が最先端でございます。

 さて、できなかったことをウダウダを書いてきましたが、嬉しかったこともありました。それが今回の記事の主題です。

 5/4に私は大好きなバンドである"ジェッジジョンソン(THE JETZEZOHNSON)"のワンマンライブに行ってきました。前回のライブは去年の同日(5/4)なので一年越しの開催でした。その時は配信での参戦だったので念願が叶った形でございます。

 ご存じですか?ジェッジジョンソン。知名度があるのかないのかいまいちわからないのでほんの少しだけ説明を。

 音楽のジャンルとしては、2015年に発売された現時点での(リメイクを除いた)最新作にして復帰作、『TECHNICAL BREAKS DOWNERテクニカルブレイクス・ダウナー』の帯に「泣ける轟音エレクトロロック」と書いてあるのでそうなのでしょう。

 リーダーである"藤戸じゅにあ"を中心とし、他のメンバーは流動的に入れ替わる不思議な活動形態で90年代から既にDTMをバンドサウンドに融合させた楽曲を披露していた日本の音楽シーンにおけるエレクトロロックの先駆者です。公式ページにも「電子音楽のその先へ/轟音ロックのその先へ」と掲げられているため、どんな音楽なの?という説明はこれでオーケーでしょう。きっと。

 言葉で説明してもしょうがないのでまずは一曲紹介しましょう。2004年リリース、インディーズ時代の傑作アルバム『DEPTH OF LAYERS UPPERデプス・オブ・レイヤーズ・アッパー』より『Diva』です。私はこの曲が世界一かっこいいと思っています。記事のタイトルはこの曲の歌詞からの引用です。

僕より背の高い 君が紡ぎ出す幽かな声よ
幸せに馴れ過ぎて 気付かないこの世界に響いて
愛しいその声よ 僕が忘れぬように響いて
『Diva』作詞:藤戸じゅにあ

 かっこよか😊ちょうど4分の演奏時間に"泣ける"も"轟音"も"エレクトロロック"も詰め込まれています。ドラムが打ち込みであることによりキメッキメなメリハリのついた楽曲になっています。特に1回目のサビ直後からの展開がかっこいいです。2:10でガチャリと線路が切り替わる感覚で何度聴いても振り落とされそうになります。

 そして歌詞が切ないです。”泣ける”たる所以ですね。直接的な描写をするタイプの作詞ではないので解釈は人それぞれだとは思いますが”別れ”や”死”の気配を感じます。冒頭と対になっているラストが悲しくて、でも爽やかでもうね😢

 今回のライブは"SELECTED LAYERS"と銘打った公演で『DEPTH OF LAYERSデプス・オブ・レイヤーズ』と呼ばれる2004年にリリースされた2枚のアルバムの収録曲を中心に演奏されました。

 『DEPTH OF LAYERSデプス・オブ・レイヤーズ』はUPPERアッパーDOWNERダウナーの2枚に別れており、先ほど触れた『Diva』はUPPERアッパーに収録されています。これらのアルバムはリリース当時、カナダとブラジルのカレッジチャートで2位を獲得(公式HPより)しており海外での評価も高い作品です。

  当日のセットリストは、DOWNERダウナーに収録されている定番曲『02mixtedLOUDER』から始まり、イントロが聞こえた時点でテンションはクライマックスでした。音源でも激しい曲ですが、轟音を生で体感するとさらに恍惚とします😇 過去にもっとぎゅうぎゅう詰めの会場で聴いた時は本当にそのまま昇天してしまいそうでした。(ディスタンスがとられてるとちょっと気恥ずかしさがあるからね😓)おのれコ口ナ、、、

 この時代は再び来るのだろうか、、、

 また、一度はライブで聴いてみたかった美曲『Ridham M』が生で聴けたのも最高でした。ここまで静謐で、内側から燃え上がるダンスビートは見たことがありません。自然と身体がリズムを刻んでしまいます。音源ではメインボーカルを"坂本美雨"がつとめておりさらに耽美な雰囲気を纏っています。

 また美しさでいうと『オーパス・アンド・メイヴァース』を聴けたのも嬉しかったです。自分の好みでアップテンポな曲ばっかり紹介してしまいましたがバラード曲も絶品です。というかこっちの方が本領かもしれません。必聴です。

指先で 光が触れる 魔法で魚になった
こんなこと望んでいた どこかで望んでいた
『オーパス・アンド・メイヴァース』作詞:藤戸じゅにあ

 また、リンク先のジャケットをみて気づいた方もいたかと思いますが、イラストを"鶴田謙二"が手がけています。メジャーデビュー直後の何枚かは違いましたがほとんどのCDに鶴田氏の美麗なイラストが使われており、それだけでCDを集めたくなってしまいます。私はグッズでジャケットイラストが表紙のノートを買いましたが勿体無くて未開封のまま飾ってます。


 ということでジェッジジョンソンのおかげで今年は楽しいゴールデンウィークを過ごすことができました。5/4以外はグッダグダでしたが、この日が充実したおかげで全部ひっくり返されました。感謝しかありません。

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