私は一体、何を求めているんだろう。

何を願っているんだろう。
何を望んでいるんだろう。
私の願いはいつだって頭がおかしい。

例えば、恋人には何を望むの？
私をお姫様みたいに扱ってほしい。
私を世界で一番にして、優先してほしい。
私をとにかくベタベタに愛してほしい。
私を必要としてほしい。
私を求めてほしい。

例えば、親には何を望むの？
私を求めてほしい。
私を必要としてほしい。
私に会いたいと思ってほしい。
恋しいと思ってほしい。

例えば、友達には何を望むの？
私を求めてほしい。
私を必要としてほしい。
私に会いたいと思ってほしい。
私を大好きでいてほしい。

必要とされたい。
そして私自身も他者を必要としている。


でも苦手なところなんて一つもなくて、100%何もかも全てを好きでいれる相手なんていない。
好きっていう気持ち、ただそれ一つだけで繋がってる相手もいない。

一人でいたって、ラジオやテレビを見てしまう。
ラジオもテレビもつまるところ他者だと思う。
買ってきたご飯も、他者が売っている。
人は誰しも、他者を必要として求めていると思う。

私の人間関係において最も大事な感覚は、必要とされている、つまり自分という存在には意味と価値があるという感覚。
他者なしには生きてはいけないし、そもそも人間自体がそういう摂理になっている。


時々、私には他者が必要だけれども、一方で私はどの他者からも必要とされないんじゃないかという恐怖に陥る。

それはすごく怖い事だ。
自分には他者が必要でも、他者は私を必要としないとなると、こちら側の一方的な願い求めとなる。
そうなった場合に、こちら側がお願いする、頼む側になるだろう。
そうすると当然、こちらの方が立場が弱くなり、相手だけが強く出れるようになる。
私だけが与えられている側になってしまう。
何も与えていないのは怖い。

共生関係ではなくて、私だけがただただ不要なお荷物だとしたら？

だから相手から求められているという感覚が、私には必要だ。

もしも人生で、家族からも恋人からも友達からも、誰からも求められずに毎日を生涯を送らなければいけないとしたら、とても辛いだろう。
しかしかといって、求められていない相手にお願いして、一緒にいてもらうというのも辛いだろう。
私を望んでいない人と一緒にいるのも、それもまた辛い事だ。


必要とされていると感じるために、他者が必要。
残念ながら、私の最優先事項はこんなものだった。
つまるところ、私は自分が一番可愛いようです。