高木美帆選手が現役続行するという。姉の菜那さんは、北京オリンピック後に現役引退を表明していたが、美帆選手は特に公の場で何も語っていなかった。

今まではナショナルチームに所属していたが、今後はヨハンコーチとともに、オランダで世界で一番強いチームを作るという。ヨハンコーチによっても美帆選手にとっても、お互いが特別な存在であるようで、最後は人の絆が決め手になったようだった。

北京オリンピックで金1個、銀3個のメダルを獲得し、世界に「高木美帆強し」の印象を与えたであろう。しかし、それに満足することなく、次のステージに進むそのモチベーションがどこから来るのか。結果云々というよりは、スケートという競技が本当に好きなんだろうなと伝わってくる。

チームということで、スケートのクラブチームのようなものなのだろうか。スケートは基本、個人競技のはずなので、そこのチームに所属するメンバーが様々な大会でしのぎを削り、上位争いをする。"世界で一番強い"が何を指しているのか、これからわかるのかもしれない。

次のオリンピックはミラノ・コルティナ（イタリア）である。そこが目標になるのかはわからないし、今回のような結果を残せるかもわからない。どんな結果であれ、これまでの功績が色褪せることは無いのだから、こうなったら、高木美帆選手がどんな境地にたどり着き、どんなコメントを残すのか。そこに注目したいと思う。