「資料をお渡しするので、あとで見ておいてくださいね」と言われて、ちゃんと見返すことが何度あるだろうか。見られなかった資料はやがて捨てられてゴミとなる。

もちろん限られた時間ですべてを説明することはできない。だから、あとで見るという選択になるだろうが、あまり多量だと辟易してしまうのが正直なところだろう。

とある営業を受けて、そのような対応をされたので、なんとなく思ったことだが、相手は相手なりの誠意でやっていることだから、別に悪くはない。ただ、ポイントを絞れないというのは相手にはプレッシャーにもなりうるなと思う。翻って、自分はどうだろうか。普段そういうことをしていないだろうか。

資料にあれもこれも詰め込んで、あとで見ておいてください、というのは、「見なくていいです」と言っているのと同義な気がする。相手の時間をコントロールすることは当然できないし、そこまで相手に期待するのも間違っている。限られた時間しかないのであれば、限られた時間の中で印象を残すべくポイントを絞るべきだなと再認識させられる。