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ほつれるという映画

ほつれるという映画をご存知でしょうか?

私、この作品を映画館で観ました。最後の静寂が、さあ考えてみてっという監督のメッセージのように感じて、一人にやにやしながら映画館を出ました。すごく不審者のようだっただろうなと少しだけ申し訳なく思います。

基本的に、本や映像の作品などは自分の感じた事を楽しむものだと考えています。要約だったり、他人を通した感想という形は、一つの物語として楽しむ派です。ただ、作者が伝えたい事というのは確かに存在しているので、その点を考察するのは、それはまた一つの楽しみ方だなっと考えています。

で。で、です。最後の静寂が何故よかったのかというと、さあこれは君たちがどう思うかを問う作品だよ、どう思った?さあ考えてみて。というような気持ちにさせる構成だったと感じたからです。こんな映画、なかなか無いと思うんです!挑戦的で、創作物の在り方を伝えているみたいで感動しました。

ほつれるという作品の概要自体は、不倫していた女性とその旦那、不倫相手との物語です。これ、どの立場でほつれるという物語を観るかによってかなりストーリーに対しての印象が変わります。本当にびっくりするくらい変わるんです。
少し謎解きのような要素もあります。今、この人は泣いているのかな、それとも…?というような。この撮り方が今までにない作品のようだと思ってしまって、にやにやして映画館を出ました。不審者です。

この映画を誰かと一緒に観て、どれくらい自分とその人が感じた事に違いがあるのか確かめてみるのも楽しそうですね。
他人が見ている世界と、自分が見ている世界が一緒だと思っている人はきっと、とてつもない衝撃を受けると思います。
その瞬間に立ち会えたら、私、またにやにやしそうです。

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