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少し眠たくて

眠いなぁ
現実から安らぎと逃避への解の黙示

茜色から紫の世界に替わりつつ有る、今日からと今日までの境界に漂う、終わりの始まりと身を沈めよと誘惑の彼方は、赤く紅く愛おしい焼けるとも凍てつくとも感じさせられる貴女は夕陽。
無にまかせた心の意思は、行く先も無くただ雲と光と闇の着かず離れず、魅せられた思い出という名のフィルムは繰り返し繰り返しスクリーンに映り輝いては消えては沈む。
出逢った頃の記憶は擦れていても、のちに降り注ぐ時の流れは激しく重なり合う一つ思い出へが、まるでアルバムに重ねる写真を飾るかのようにと物語を語る。

うとうと
眠りの中のもう一つの俺が、顔をだしては時を流れを緩やかにと変えては手招きをする。
母の胸に頬をうずめ、夢の続きを見たがるは安らぎに飢える子供なのか、癒しを求めて盲目にさ迷う傷付く戦士なのか、悲しみに沈む心の助けを叫ばんとする旅人の想いと未来と遥かな詩は誰が聞くのか。

夕暮れ間近の街並みを写す窓辺に頬杖ついて、

家路を急ぐ人並みを辿っては消えていく刹那

遠巻きに見える電車の音が寂しく響き渡る

もう陽が沈む。

おやすみ・・・ね。

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