心を動かすと泣きたくなる
私は、他の人よりも感情が薄いとよく言われる。私の体感的には、半分あってて、半分違っていると思う。
確かに、私は他の人よりも感情が薄い部分があると思う。多くの場面で動揺することもあまりなく、冷静だと思うし、理論的に考えることもできる方だと思う。
でも、それは実際には「外からはそう見える」ということも多い。
それから、私の「ある部分」を揺さぶられると、無条件に涙が出てくる。他の人がびっくりするようなタイミングでも。
というのも、私はセンスがあるわけではないけど、小学生・中学生・高校生の間は吹奏楽をやっていた。何よりも、楽器を触っている時間が好きで、いつまででもやりたいと思っていたほど好きだった。
そして同時期、私は感情がほぼなくて、日常生活の中で自分に起こった出来事に対して、怒ったり悲しんだり喜んだりということができなかった。
でも、吹奏楽をやっている時だけは、違った。すごく感情的だったし、コンクールや演奏会で結果が出れば喜び、納得できない演奏だった時は怒ったり悲しんだりもしていた。
音楽は、私に「世界」を見せてくれていたのだと思う。抽象的な話なのだけど。シンプルにいうと、私の中でできあがっている感情は、吹奏楽でできあがったものだということ。
だから今でも、音楽を聴いたら心が動く。
ただ、厄介なのは、私はその心の動きをまだマスターしていないということ。
音楽によって心を動かしてしまうと、半自動的に涙が出てしまう。それが楽しい曲であっても、美しい曲であっても、激しい曲であっても。
私の中には「心を動かす=涙が出る」とインストールされているらしい。
音楽は好きだからコンサートやライブにも行ってみたい。でも、心が動いてしまうと涙が出てしまうという性質上、あまり外では音楽に触れないようにしている。
音楽に限らず、自分の心が大きく動いてしまうような場所には、時と場合を考えてから。そう考えると機会を逃しているようで、かなりもったいない気もするのだけど…
ただ、私自身は心を大きく動かさなくても楽しめることも多いので、何でも触れないというわけではない。
自分の心の動きをキャッチして、せめて、涙が出るかどうかはコントロールできるようにしたいというのが本音ではある…
それには程遠い気もするけれど。
心を動かしてしまうと涙が出るというのは、あまりにも厄介なので、付き合い方を考えていこう。
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