好みの餃子を紹介しようとnote書いていたら、無性に食べたくなったので「中ちゃん」に行ってきた
私の実家は、餃子を手作りする家庭ではありませんでした。スーパでチルドの餃子を買ってきて、母や祖母が焼いてくれるのを食べていました。
子どもの頃、京都府南部に住んでいた私は、珉珉食品の「せみ餃子」しか知りませんでした。(今調べたら、関西でしか売られてないみたい。)
冬は、祖母によくスープ餃子を作ってもらいました。市販の水餃子は具材にエビが入っていることが多かったため、ふつうにお肉の入っている「せみ餃子」を使用。(私はエビが苦手)
スープの味付けは味覇(ウェイパー)でしたが、分量が適切でなかったのか、毎回なんとなく味がぼやけていたため、私が付属の餃子のタレをスープに入れることを提案しました。これがなんと大正解!酸味が効いてさらに美味しくなりました。
そんな調子で、スープの味にこだわりは見せても、餃子は「せみ餃子」一択でほかの選択肢はそもそも眼中にすらなかったのです。餃子に対して、普通に美味しいとは思う。ただ、好きも嫌いもない。そんな子ども時代でした。
私の餃子の好み
高校時代に、京都府南部から愛媛県に引っ越してきました。ここから急に私の餃子の世界は広がります。
我が家の「せみ餃子」独占状態から、ほかの餃子も食べ始めると比較できるようになりました。その結果、私の餃子の好みが発覚したのです。
焼き餃子は、うすーい皮で、焼くと餡が透けて見えてこれでもかってぐらい詰まっているのが一番好きです。野菜ばっかりだと水分量が多すぎるし、お肉ばかりだと野菜の旨みが足らない。肉と野菜はちょうどいい分量がいいです。(自分で作らないため具体的に言えませんが…)
焼き加減について
餃子そのものにこんがり焼け目がついて、香ばしくなっていればOK。片栗をといた水をかけて作るような、大きな羽根はいりません。
餃子のタレについて
醤油と酢とラー油を混ぜて作るタレも良いのですが、ここ数年は酢コショウが気に入っています。お酢にコショウを混ぜただけのタレです。
作るときのコツとして、コショウは気持ち多めに入れると美味しい気がします。
松山市「中ちゃん」の焼き餃子が好き
いま、好きな餃子のお店を一つ挙げると、愛媛県松山市の街中にある「中ちゃん」の焼き餃子がお気に入りです。うすーい皮で、包まれた餡が透けて見えます。羽根はなく、焼き目がついているだけです。完璧。
コロナ禍前、私は市役所に勤めていました。職場の同僚が、私の誕生日会を開いてくれた会場がこちらのお店、中ちゃんでした。誕生日会では、チーズフォンデュ餃子を注文。王道の餃子ではありませんが、こちらもチーズたっぷりで美味しかったです。
2023年の9月末で市役所を退職し、10月からはフリーランスのライターとしてキャリアをスタートさせました。そんななか、初めて自分でアポを取って現地取材をしたのが中ちゃんです。初めての飲食店取材は中ちゃんにすると決めていました。
そのときの記事がこちらです。書いてみて、スラスラ筆が進みました。いま読み返すと力が入っているのがわかります。
中ちゃんの餃子の特徴
餃子の味の決め手は餡だと、私は思っています。このnoteを書くにあたって、実際に行って食べてきました。
中ちゃんの餃子は、キャベツ多めで野菜と豚肉の甘みが美味しいんです。タレは、具材の味を引き立てる酢コショウでいただくのをおすすめします。
中ちゃんの餃子は、愛媛県産の食材にこだわっているのが特徴です。
また、HPを見たところ、愛媛県産の裸麦を食べて育ったブランド豚の「甘とろ豚」、愛媛県内で取れた野菜を使用しています。「甘とろ豚」と野菜の旨みが餃子にぴったりですね。
酢コショウとの出会い
酢コショウでの餃子の食べ方を知ったのは中ちゃんのおかげです。
私は中ちゃんに来店するまで、酢コショウで餃子を食べたことがありませんでした。お店の方に酢コショウの食べ方をすすめてもらいました。
作り方は簡単です。お皿に酢を出したあとに、たっぷりコショウを振りかけるだけ。初めて食べたら美味しくてビックリです。
こんなにも餃子そのものの味を邪魔しないのかと驚きました。それ以来、違うお店で餃子を食べるときも、お酢とコショウが卓上にあれば、酢コショウで食べるようになりました。
梅しそ餃子が絶品
定番の焼き餃子も、もちろん美味しいのですが「梅しそ餃子」は私の最推しです。(最も推しているの意)
こちらも甘とろ豚と愛媛県産野菜を使用しています。さらに詳しく調べてみたところ、愛媛県大洲市で作られている醤油と西条市で自家栽培の完熟南高梅「媛幸梅(ひめこうばい)」が入っているそう。愛媛県づくしですね。
お見込みのとおり、梅の酸味とシソの爽やかな風味がマッチして美味しいんです。さっきからこの記事を書いていると、唾液が出てきて止まりません。梅しそ餃子も酢コショウでいただくのが私のお気に入りです。
具材だけじゃない愛媛県産
中ちゃんの餃子は、愛媛県産の具材で作られているのがこだわりでした。しかし、具材だけではないんです。
餃子がのっているお皿、実はこちらも「砥部焼(とべやき)」とよばれる愛媛県砥部町の焼き物が使われています。お料理を引き立てるシンプルなデザインが好きです。
私のイチオシの餃子と、私好みの餃子が食べられるお店「中ちゃん」を紹介しました。
実際に食べに行ってみて、お客さんとのコミュニケーションを大切にする、中ちゃんの変わらないスタイルに心安らぎました。コロナ禍を乗り越えたのも納得です。
中ちゃんの餃子は、店主のこだわりと愛媛県への愛が詰まっているのを感じます。餃子を食べると市役所の仕事帰りに同僚と飲みに来たことを思い出して、懐かしい気持ちにもなりました。
これからも餃子が食べたくなったら、私は中ちゃんに行くでしょう。
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