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エンペディアはじめました――あるいは茂澄遙人さんの追憶――


エンペディアはじめました

「謎の百科事典もどき」エンペディアでの執筆を始めました。

今のところ「男性差別」「性犯罪の冤罪」「マスキュリズム」の3つの記事を作りました。我ながら、まあそれなりにいい仕事をしたんじゃないかと思います。

特に「性犯罪の冤罪」の項目には、色々ご存じの事例を追加していただけたりなんかすると幸いです。

茂澄遙人さんの追憶

少し前までインターネットで活動していた人に、茂澄遙人さんという人がいました。いつのまにか見ないなと思ったら去年の4月にTwitterのアカウントもウェブサイトも消していなくなっていたようです。

茂澄遙人さんは本当にバランスがよく、熱心にデータを噛み砕く人だという印象がありました。たくさんのデータを見やすいグラフにまとめて、男性差別の実態を明るみに出していました。

ネット上であまりにひどいツイフェミの行状を見ていると、どうしてもミソジニー的な感情に支配されがちですが、少なくとも初期の茂澄さんにはそういうところは見えませんでした。「バランスがいい」というのは、そういうことです。しかし茂澄さんには最後の方で徐々に闇落ちしている雰囲気があったような気がします。特に「キンキンうるさくてブヨブヨしたキモいチビ」という発言がバズって、一気に表舞台に上がったあたりからは。そういう意味で茂澄さんは「これ以上堕ちないように」、自分の人生を生きることにしたのかもしれない、などと、勝手に想像しています。彼が一人の男性として今幸せでいるなら、マスキュリストとして、私はそれでいい。

私もツイフェミ等のラディカル・フェミニストのひどい振る舞いを見て――実は「ツイフェミ」に限らず、むしろアカデミアの「専門家」ということになっている “フェミニスト” こそとことんひどかったりもするわけですが、それはさておき――、noteやTwitterで細々とマスキュリズムの活動を始めたころにはそれほどではなかった感情的な怒りや嫌悪感が徐々に強まってきました。実際、そういう怒りの表出の方がウェブ空間ではウケがちです。ラディカル・フェミニストによってミサンドリーが広められ、男女の分断は深まっています。男を叩き、女を叩くと、それぞれの陣営で喝采が上がる。それゆえ人はそういう言論をして、ネット論壇の「スターダム」(笑)に上がろうとしがちなわけですね。

でも、それじゃよくないですね。もちろん、感情を持つのは当然です。差別されている者が、自分を差別し、迫害する相手に怒りを抱くのは、正当ですし、止めようがありません。しかし、その感情のままに怒って、その怒りを仲間同士で共鳴させて満足していたのでは、下劣なラディカル・フェミニストと大差ありません。男性差別の撤廃のためには、冷静で地味な作業が(も)必要なんでしょう。そしていつかそうして積み上げたものが、ジェンダー平等への道になってくれることを願います。

私がエンペディアにマスキュリズム関連の記事を書き始めたのは、そういうわけです。茂澄さんの地味な部分を受け継いでいきたいわけです。

そんなこんなで、記事を読んでもらえると嬉しいな。

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