『未来世紀日本』
THA BLUE HERB
自分の記憶が自分のものじゃ無いなら
存在なんてまるでただの映像みたいだ
初めての場所でふと感じる懐かしさ
最近見るのは同じ夢ばかりだ
太陽はなぜか透明であたたかく
退屈な午後はオレに妙にやわらかく
あたり前のように鳥や虫が鳴き花が咲く
女の鼻歌が耳をからかう
当時歌詞カードも無いレコード
とにかく聴いて聞き取る
SF小説を読んでいるような
独創的な詩のような
膨大で文学的なリリック
あの頃にもう今を歌っていて
オラオラ系のラッパーには無い
ストイックさと知性
語られるようなラップの中に
ばちばちに韻
そしてクセになるトラック
オレは誰だ
教えてくれ
オマエは誰だ
なあオレは誰なんだ
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