今年最後の海へ向かう
夕焼けが白いシャツを染める

夏が終わる曲だけど
私にとっての
今年最後の海だったから

6月の豪雨で海岸沿いのあちこちの崖が崩落し
砂浜へ降りられなくなった
そのため
夏の間は足が遠のいてしまい
寂しくて仕方なかった

秋口から少しずつ降りられるようになり
また海を歩く日々が戻る

もう何年になるだろう

スマホに残ってる海の画像は
2013年が一番古いものだった



子どもも小さかったので
今ほどの頻度では無かったとはいえ
私の中にずっと海はあった

一人で行くことが多いけれど
子どもとも
友達とも
好きな人とも行った

海辺で友達とテイクアウトのランチを食べたり

コンビニでスイーツを買ってお茶したり

好きな人が飼ってる犬と散歩したり

夜のデートをしたり

私の色んな顔を知ってる海


年内最後の休みの日
ありがとうを伝えに行った

ここは全てが美しい

潮風が体を包み
波が寄せてはかえす

誰もいなくなっても
海はそこにいて

いつだって美しい

ただそれだけでいい