スクリーンショット_2019-06-21_13

ブームと商品寿命

商品サイクルについて考えている。

きっかけは先日行ったフェス。
このフェスでは音楽と共に小売の出店もあり、昨年まで大人気で人だかりができていた某作家さんと某ブランドの閑散ぶりにびっくりしたこと。
昨年は入場制限をして、フェス3日目の最終日にはほぼ商品がなくなっていた。
なのに今年は人もまばら。このお店たち、何があったのだろう?


どちらもベーシックな商品群で、去年のものを今年は使いにくい、というテイストではない。では何故なんだろう?
そんなことがずっと引っかかっている。


どちらにも共通しているのは昨年はセレクトショップのイベントに頻繁に取り上げられて、ブームと言っても過言ではない露出だっとこと。
そして同じ様な商品を作るブランドや作家さんがたくさん出てきたこと

商品サイクル」というマーケティング用語がある。
認知度を高める「導入期」、どんどん売れだす「成長期」、ヒット商品として認知される「成熟期」、飽きられだす「衰退期」。
近年はこのサイクルが早くなってきている。


中小企業庁のデータによると2000年代では成熟期寿命が2年以内


出典:中小企業庁HP


ということは売れだした!と成長期に入った頃には、次の商品を導入期にセットしないといけない
ヒット商品を開発できたとしても、そこから利益を得る期間が短くなってきているので、頻繁な新商品開発が重要になってくる。
このデータは2000年代のデータなので、今はもっとサイクルが短くなってきているのではないかな?


出典:中小企業庁HP


売れなくなった原因の1番は同種の低価格商品が出てきたことが1位
どんな商品でも、目立って売れると真似して同じ商品を作る人が出てくる。
ということは、似たような商品が出てきた段階で、その商品は2年以内に衰退していく可能性が50%以上。


はっ!タピオカ!!!


よく「ブームになってはいけない」と耳にするけれど、こういうことなのか〜と感じました。
ブームになって目立つと同じ様な商品を作る人はたくさん現れてくる。
そうすると商品寿命は短くなる可能性が高い。

ブームになることを目指して露出を高めていく、と同時にどんどん新しい商品を開発していくやり方がある。
一方で、目立たないけれど長く愛される商品を作りたいならば、注目された時にはある程度の露出を制限する必要もありそうですよね。


企業ブランドを観察してみると、新しいブランドを投入する方法と同時に既存ブランドイメージを定期的に刷新している。
定期的にブランドイメージを刷新して、既存のお客様には「変わったね」と言われながらも大きな売上の企業にこそ変わっていくことが必要なんだな。





学生時代はまーったく興味なかった経済学。
大人になり事例を目の当たりにして学ぶと興味深いです。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?