私が、ケイテック株式会社様の LPG-HYBRID キットを初めて知ったのは、令和3年の9月頃でした。

仕事用で毎日乗っていたトヨタウイッシュの車検を10月に控え、何か抜本的な経費削減につながるものは何かないものか？と日々悶々としていたとき、あ！っと閃いたんです。ちょうど8月の終わりに、いつもトラックを売っていただいているお得意様から、ＬＰガスとガソリンで走るトヨタサクシードバンを買い取っていました。

仕入れたら売る事が仕事ですので即転売しました。が… あ～売らないで乗っていれば良かったと反省。

ならばそういう仕事をしている会社を探そうと、まずは、近隣のディーラーへ問い合わせてみるも分からないと即答。ネットで調べてみると、東京に数件あることが判明。電話で問い合わせてみると…

「あ～もう、うちはほとんどやってないんです～。。。」というところと、他の会社では、「やってますけど、ウイッシュには取り付ける事が出来ません。」出来ません！の一言で話も広がらずに断念。九州にも取付、施工をやっているメーカーさんがありましたが、九州じゃ～遠すぎる。検索し続けていたら、山形県酒田市のケイテック株式会社様を発見しました。

すぐに問い合わせをしてみると、ウイッシュは改造認可を受けていないということと、走行距離が14万㎞近くも走っていたので、保証対象外ということでキットを取り付けるには好ましくないという結論に達しました。
ウイッシュに取り付けることは好ましくない、と結論が出ても…　

いや、でもこれは面白い。

工業高校を卒業して、クルマ人生34年やってますが、ＬＰガスと、電気モーター、ガソリンでクルマが走るなんてことは知りませんでした。しかも、ハイブリッド車に取り付けて、フル満タンで走行すれば、1,500㎞～は走ると聞いて、これまたビックリ！！して、いや～これは面白い！即！酒田行きを決めました。

生まれて初めての山形県酒田市。

立派なホームページで会社案内をされていますし、キット販売で、もう億万長者になっているであろう？会社様だと勝手に思っていましたので・・・

ちょっと上から目線で来るのだろう？と思っていたら、とんでもございませんでした。営業部長さんに工場案内 & ＬＰＧ－ＨＹＢＲＩＤの説明を受けていたら、ツナギを着た社長が登場。私のしつこい質問攻めにも丁寧にお応えいただき、とても分かりやすい説明をしてくださいました。

3人で1時間以上立ち話をしている中で、クルマ業界の話、仕事の仕方、質の問題、お客さんも同業者達も昔とは全く変わってしまったこと。

これから先、価格優先的な客層を相手にしていたらやっていけなくなることなど、いろんな話で意気投合。（したつもり。自分が勝手に思っただけです。）

社長さんの人柄、営業部長さんの熱心さ、現場の方、事務員さん達も明るい方達ばかりで、上から目線など無く…　普通で素朴な修理屋さん？　

よりも探求心やヤル気が凄くて、　あ～この方達となら、一緒に仕事がしていける！仕事がしたい！と思い販売店になる決意をしました。（上から目線的な要素があれば、販売店にならなかったと思います。）

また、社長様の人柄で…販売店に加盟させていただき、千葉県内の新規開拓を営業部長さんに指南していただき、さ～！今日は一杯やりましょう！という日、社長さんが都内での出張点検を終え、千葉に泊まるというので、では！ご一緒に一杯行きましょう！となりましたが、なんと社長はツナギで来て、着替えを持ってきていない！ということを聞き・・・　

本当に仕事のことだけを考えている人なのか？と思わされました。

お客様達の声を直接聞くため、社長や営業部長さん自ら軽バンに乗り、全国各地、点検修理に走り回る。納車や引き取りも自らハンドルを握りクルマを確かめながら走るそうです。

そんな同業者はほとんど居ません。

私の両親は、昭和39年の東京オリンピックの頃から、トラックの中古車屋を営んでいました。当時は、新車を購入出来る人も少なかったそうで、父の商売は繁盛したそうです。売る父もそんなに余裕は無かったでしょうから、心の底から「ありがとう」の気持ちでいたと思います。また、買う側も、その中古車を買って、仕事が出来る、家族、社員を養う事が出来ると、心から「ありがとう」の気持ちで一杯だったと思います。

父が商売を始めた頃、下取りを買い取る際には、お互いに世話になっているのだからと、お互いに話し合って決めていたそうです。しかし、同業者も増え、競争が激しくなっていくと、相見積もりになり1万円でも高い方へ話は行く様になりました。昔、世話になったというのは全く関係無くなっていきました。

するとディーラーの営業マンを使い、ワイロで買取り競争の時代へ突入。営業マン自体も、それを目的とした人達が増え、ユーザー、店側、営業マン、それぞれがお金目当て、疑心暗鬼で付き合うようになり、素直な「ありがとう」の気持ちが薄れていきました。

もちろん企業努力をして、少しでも良質で、価格的に優れている物へと向上していく事は、大切で必要だと思います。しかし、価格基準で、人（私の人間的な面を全否定）を判断、見下す人が居る事も事実です。（ボロクソ言われます。（苦笑）

戦後復興と共に高度成長期で日本は世界で一番強い、栄えた国になりました。しかし、その弊害で、あまりにも行き過ぎた物質的欲求の強い国民性、世の中となってしまいました。

物があるから幸せ、高級だから幸せと…　

そんなことはどうでもいいことだと思います。物や環境に惑わされることなく精神的に成長すること、自身の考え、行動でよりよい生き方にしていく事の方が大切だと思います。

私事ですが胃腸系が弱く、食の事をいろいろと調べています。すると世界的に見て、使用禁止の物が日本の食品には盛り沢山使われています。大企業が私欲の為に、購入されるであろう一般消費者の体、健康のことなど何も考えていないということです。信じられません。いろんな業界でもそのような事は、山のようにあると思います。


業界団体の面目、支援している政治家たちの面目、体裁、私利私欲。消費者達には関係無いどころか、害以外の何ものでもありません。

クルマ業界も同じです。なぜ？こんなにも素晴らしいＬＰガスが普及しないのか？不思議でなりません。

大企業が開発した製品が全て正解という訳ではないと思っています。乗る人の身になって、使い方や好みに応じて設定を見直すこと、カスタマイズしていくことが出来れば、それが一番「楽しい」ことだと思います。

私は今年で54歳になります。クルマ人生35年になります。もう折り返し地点を通過しています。本当に良い物、本当に素晴らしいと思うもの、仕事で人の役に立ち、喜んでいただく仕事をしていかなければ…　何のために生まれてきたのか分かりません。

価格競争で一喜一憂している場合ではないと考えています。

ＬＰＧ－ＨＹＢＲＩＤを沢山の方に知っていただき喜んでもらうこと。そしてよりよい生活、よりよい暮らしになるお手伝いが出来ればと思っております。

今日も私のnoteを見てくださりありがとうございました。