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Subakoで豊かに生きること

まだ寒さが残る三月。Subakoで子供たちに何ができるだろうと模索している。
自分はずっと癒しが人生のテーマになってなっていたから、癒しに効果的なお茶もコーヒーもずっと大事にしてきた。
調べてもお茶やコーヒーの成分は一長一短で、確実に健康という意味では勧められないけれど、事精神においては、自分が扱うお茶もコーヒーも自信をもって勧められる。
幸福感の上昇にも寄与してくれることもわかっている。

そして最近、コーヒーやお茶の味や状態だけではなく、その香りと精神の因果関係において自分は重要なものをみている。
嗅覚は、聴覚や視覚とは違い、本能を司る旧脳へと直接反応が届くことがわかっている。
視覚は理性の工程において認知を書き換えられる、触覚も同じくである。
自分はこの話がよぎるたびに冷水をいきなりかけられた青年が、熱湯をかけられたと勘違いして全身に真っ赤な炎症反応を起こしたケースを想起する。
脳の情報処理、収集能力は、我々が思うよりもフェアではないし正確でもないようだ。大小問わず人は欺瞞の中に息づいている。


だが嗅覚には欺瞞がない。
これは既存の思考規範に囚われたままの人間のトラウマの改善に大きく役に立つだろうと思う。

今の自分は一応の脱鬱を迎えたとはいえ、後遺症の不眠やトラウマの再体験における手の震えなどはまだ見られるし、その効果的な除去作業を一つ知っていても、その道はまだ苦痛に満ちている。
しかしよい香りを嗅ぐだけという手段は、トラウマを抱えたまま行動できない自分たちに受動的でいることを許してくれる。
精神的な癒しとトラウマからの自立に香りが本当に役に立つのかは、自分を実験台にできることは僥倖だ。

お茶やコーヒー、お水の研究に続き香りの研究をしなければならない。
そのどれも新しい自分になるための道に効果的であることは今の時点でもわかっているが、問題は高い効果を期待できるか、である。

香りの利用にはアロマの体系は非常に有用なようで、日常の無意識にかかるストレスや圧力、条件反射によるトラウマの緩和を期待している。

というわけで今日は施術の方の家にお邪魔し、まなみさんとSubakoブレンドの開発をする。

有名なドテラというアロマメーカー。

施術家の方は、自身でも芳香植物の育成と蒸留もしており中には珍しい月桃やクロモジ、そしてインドでは浄化槽として使われる水晶を合わせたアロマを販売されており、自身の研究として集まったデータとしても非常に効果的なヒーリングアイテムを扱われている。

アロマの勉強の入り口は、禁忌項目などを参照しながら体の反応を見ること。香り方はどうか、感じ方はどうか、どこに作用するかなど、興味がどんどん沸き起こってくる。

いいディフューザーにも詳しくなければならないみたい・・・。

当然のことであるがアロマもピンキリである。そして同じアロマでも扱う人によってその細かな効果や影響は違うようだ。
オイルの変化は水の変化と似ているところがある。しかし水ほど過敏に変化するわけではない(みたい?)。そこが興味深いところである。

アロマの内容も重要だが、Subakoにとって本当に重要なのはアロマの活用法である。
焚くのか塗るのか、嗅ぐのか飲むのか。
子供たちが「○○しなければならない」という負担のないまま望んでアロマを生活に使える方法はどれだろうか。
ロールオンタイプのスティック。これなら持ち歩いて外出先で使えるし、パニックになったときにも速やかに使える。
実用的なお守りとなるだろう。

これは結構長い。自分はこれの半分ほどの長さのものを使っているが、まだ一か月半で二割ほどしか減っていない。これは一年持つのかな・・・?

オイル状で塗るのと、クリーム状で塗るのとどう香りが違うのかも知りたい。
が、自分はオイルのほうが好みのよう。たぶん少しでたくさん嗅げるからだと思う。

こんな感じで作る。まなみさんがやっていたからよくわからないけれど。

アロマの効能も重要だが、使ってはいけないシーンも覚えておかないといけない。セラピストになる必要はないので資格を取るようなガチの勉強はしないが、禁忌票をある程度暗記することは必要になるようだ。特に妊婦の方に対してや肌の弱い人に対する炎症あたりは覚えておきたい。
禁忌のないアロマだけ活用してもいいだろう。

どちらかというと活用法のほうが覚える意欲がわいてくるな


精油をふんだんに使わせてもらってオリジナルのクリームを作る

そういえばこの時作ったクリーム、自分はまだ使ったことがない。
どんな香りになったのだろう。

和食がとても上手な方で、お昼をご相伴に預かった。
(正直なんならアロマより楽しみにしていたほど・・・?)
出汁が体にしみる。

ちょっと最高すぎるか。

まだ水晶の活用まで至っていないが、アロマの活用はほとんど決まった。自分たちの精神がどうなっているのかを注意深く見ていく必要がある。

余談だが、人は潜在的に必要なアロマを知っているらしい。
自分は昔から柑橘系の香りが好きだったのだが、レモンやオレンジといった柑橘系には、抗鬱、元気を出すといった効果があるらしい。

自分が作ったアロマもちゃんとレモンが主軸のものになった。

一方で、嫌いな香りだからといって自分に必要のないものとは限らない。
これは別の方から教わったことだが、好きな精油の中に数滴嫌いな精油を入れることで嫌いな人に対する嫌悪の感情を緩和することができるらしい。
アカデミックでクラシカルなアロマヒーラーの皆様にはあまり受け入れられない話であろうが、自分自身の体験を通して鑑みると、きわめてすぐれた観察眼だと、自分は思う。

なぜならたくさんのアロマを前にして自分の好きな香りだけ集めようとしたときに違和感が生じたからだ。
果たして、自分自身は自分に必要な香りを見抜けているのだろうか。
好きという感覚が本当に必要性と直線的に結ばれているだろうか。

自分はそう考えて手を止めた。

結局、ある程度効能を鑑みて選んだ。

驚いたのはまなみさんが作った香りと自分の作った香りが全然違うことだ。
ともに暮らす中で考え方や顔つき、言葉使いなどが似てきているなと感じていたが、生活所作にはどうも関係ないらしい。
香りは、自分本来、根源の性質に帰属しているという主張の硬さを改めて感じることになった。

そういう意味の観察はこれからも続けなければならないと思う。
いい加減、過去に縛られたまま生きるのは嫌だから。

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