久遠

うつ病引きこもり八年経験、水の研究をしていた経験を活かして現茶人家として活動。エネルギ…

久遠

うつ病引きこもり八年経験、水の研究をしていた経験を活かして現茶人家として活動。エネルギー構造研究家でもあり、軽井沢ヒルトンホテル元料理長「石井まなみ」のアシスタント。

最近の記事

Subakoで豊かに生きること

まだ寒さが残る三月。Subakoで子供たちに何ができるだろうと模索している。 自分はずっと癒しが人生のテーマになってなっていたから、癒しに効果的なお茶もコーヒーもずっと大事にしてきた。 調べてもお茶やコーヒーの成分は一長一短で、確実に健康という意味では勧められないけれど、事精神においては、自分が扱うお茶もコーヒーも自信をもって勧められる。 幸福感の上昇にも寄与してくれることもわかっている。 そして最近、コーヒーやお茶の味や状態だけではなく、その香りと精神の因果関係において自

    • 【vol.2】エネルギーという言葉が指し示す事柄と言語の効用

      哲学界隈ではテセウスの船、という命題が存在する。 これは電車のたとえのヒントとなったものだが、概要を掻い摘んで触れる。 英雄テセウスが乗り込んだとされる船の部品を老朽化のため改修し長い年月をかけてオリジナルの部品がすべて交換されたとき、果たしてそれは テセウスの船だということができるのだろうか。 という問いである。 哲学的界隈ではどうかは知らないが、一個人としてこの命題はあまり難解ではないと感じている。 電車の例で述べたようにそのものはそのものの奥に存在する「機能背景」まで

      • 【ぜひ読んで】エネルギーという言葉が指し示す事柄と言語の効用vol.1

        この記事ではエネルギーという言葉が汎用される。 哲学者にとって新しい哲学的体系を構築する際、既存の言語枠に適切な言葉がない場合造語という 手段をとることは間々みられる。 自分はそれは非常に素晴らしいことだと感じている。 我々は言語思考を常とする一方で、言語がなんたるかをいつも疎かにしている。 言語を深めない哲学者は存在しない。言語学者であり言語の実践者でなければ哲学者であることは適わない。 ある方がこう言っていた。(以下意訳) 「私はエネルギーという言葉が非常に嫌いだ。今エ

        • 自分の鬱。それと生と死の不支配性

          『生々しい鬱と自死の描写があります。ご注意ください。』 鬱や精神を病むことへの理解が深まればと思います。 旧正月の新年会in静岡浜松にて。 2月15日、旧正月の新年会がまなみさん主催で開催された。 メンバーは自然とともに暮らすまなみさんのご友人で、農家建築士、日本画家に主婦に料理人、パン屋と様々。 全員が参加できる日を決めて開催されたわけではなくまなみさんが決めた日に来れるメンバーで開催された。 農家のみなさまは野菜を持参し、建築家のみなさまは月のしずくというお水を持参

        Subakoで豊かに生きること

        • 【vol.2】エネルギーという言葉が指し示す事柄と言語の効用

        • 【ぜひ読んで】エネルギーという言葉が指し示す事柄と言語の効用vol.1

        • 自分の鬱。それと生と死の不支配性

          我が家の改装2階と伊賀焼

          一月。去年の冬は長く家を空けていたため、降り積もる雪を見れたのは一度だけだった。 山に近いせいか我が家は近所と比べてもかなり冷え込む。 この日は積雪二十センチほど。 春は花や庭のハーブにタケノコとにぎやかな我が家であるが、冬はその賑わいも鳴りを潜め、静謐に雪が積もる。 数か月に渡った二階の改装ももう完成を間近としている。 綺麗に張られた杉の板が木の香りで部屋を包んでくれているので、とても過ごしやすい。 ライトも緊張させる白の蛍光灯から暖色のライトへと変わったので、とても落ち

          我が家の改装2階と伊賀焼

          投影という心理効果とエネルギー構造的視点の働き

          リスペクトが他者の力を引き出すという記事を前に投稿した。 今回はそれの補足に当たる部分が非常に多くなるため、読まれていな方は先にそちらを参照いただきたい。 前回では、観測者が被観測者に齎す感情、「リスペクト」というひとつの ベクトルを取り上げ、最終的にエネルギー的影響がどういった働きをするのかについて言及した。 リスペクトという心中に齎された感情は投影というトンネルのようなもの(実際には一直線上に伸びた直通構造ではなく、空間上に穴と穴で繋がれたようなワームホール的な構造を

          投影という心理効果とエネルギー構造的視点の働き

          Subakoの鳥が初めての卵を生みました!

          雌二羽、雄一羽で立派な鳥小屋に暮らしている我が家のニワトリたち。 うちのみぞれさんに襲われ、首元を噛まれたときはそっと雄が近くに寄り添うほどの紳士ぶりを見せてことは記憶に新しい。 1月にはいってめっきり寒くなった。 300メートルほど手前と我が家ではかなり気温が違うのは山のせいだと思っていたが、もしかして人がいっきに少なくなるせいかもしれない。 40センチほど積もった雪を見るのはかなり久しぶり。普段は出ていったっきり帰ってこないねこちゃんたちもこの日ばかりは一歩も家から出

          Subakoの鳥が初めての卵を生みました!

          リスペクトが他者の力を引き出す

          長年よいエネルギーを創造することとそれを維持することが困難な環境にいた。 うまくいく未来がすぐそこまできていたのに誰かの悪意が入り込み頓挫することもたくさんあった。 それが嫌でエネルギーがどういった秩序の中で動いているのかを調べるようになった。 誰かが教えてくれるものではなかったし、教えてくれる人もそこまで物事に深化しているようにはみえなかった。 自分より詳細にエネルギーの構造について理解している人もたまにはいたけれど、当人にとって 都合の悪い現実を受け入れる誠実さのなさが由

          リスペクトが他者の力を引き出す

          『The Greatest Showman』の時代を先行したメッセージについてvol.2

          次に登場する曲は「Rewrite The Stars」であるが、これは一身上の都合により、ツインソウルの話にしか聞こえないので 割愛する。 次に特筆するのはこの映画の中でも最も話題となった名曲、「this is me」。 自己認識や自己尊厳が夢において、どのようにかかわってくるのか、詳しくは「リスペクトが力を引き出す」という 記事を近々書く予定なのでそちらを参照いただきたい。 「this is me」に関しては、本当に自分のことのように聞こえる。 イントロが終わった一番最初

          『The Greatest Showman』の時代を先行したメッセージについてvol.2

          『The Greatest Showman』の時代を先行したメッセージについて

          自分は与えられたメッセージを後から遅れて理解することが多い。 この記事では自分がようやく重要であると気が付いた『The Greatest Showman』で描かれた時代を先取りした数々のメッセージについて言及したい。 新海誠監督の映画や小島秀雄監督のゲームのリリースのタイミングやその的確な内容にはいつも 宇宙の趨勢を大きなスケールで眺めているような心地がして戦々恐々とする。 『The Greatest Showman』においては、本監督が持っている思想が大きく反映されたものの

          『The Greatest Showman』の時代を先行したメッセージについて

          和紅茶サミットでマルシェを出しました!

          我が家を改修してくれている大工さんお二人が運営に関わっている和紅茶サミット。全国の和紅茶農家の方が一斉に集まり試飲と茶葉の販売を行うイベントである。鵜飼ミュージアムで十五個以上のお揃いの白テントが並んでいてその全てが和紅茶農家である。 二日間行われるこのサミットに我々は一日だけ参加する。 まなみさんが柚子のバターケーキと玉ねぎのタルト、それと人参ジュースを用意してくれた。 比較的人の多い岐阜市の中で開催されているが、和紅茶に興味があるという人たちに向けてどうやって集客した

          和紅茶サミットでマルシェを出しました!

          『グリーンブック』で描かれていた人種差別と人間の尊厳にもとる正義

          映画グリーンブックを見た。おもしろそうだなとサムネを見ていたその翌々日に友人から面白いよと進められるという 奇妙な偶然があった。 物語は天才ピアニストの黒人「ドク」が三か月にわたるミュージックツアーのドライバーを探しており、クラブでマナーの 悪い客を殴って仕事をクビにされた白人「トニー」をドライバーとして抜擢するところから始まる。 あまり映画に詳しいほうではないのだが、ユーモアやアイロニーに富んだ見やすい映画であり、後に残りがちなえぐみのない ヒューマンドラマであるといえる

          『グリーンブック』で描かれていた人種差別と人間の尊厳にもとる正義

          ”Subako”の巣箱が完成しました。(鶏用)

          晴れてるときは秋晴れ紅葉あっぱれみたいな顔してるくせに、日が沈んだ途端真冬の厳しさを教えてくる季節柄の今日このごろ。 Subakoは環境によってスキルや才能の開花ができなかった子供のたちのためのシェアハウスであるが、彼らのSubakoとなる家よりも先に鶏用の巣箱が完成した。 大工はまなみさんの父親一人。一人で滋賀からユンボという小さなショベルカーをトラックで三時間ほどかけて運び、隣の竹林から浸食されている強靭な根を掘り返し基盤を作られた。 まなみさんの父親を見ていると公務員

          ”Subako”の巣箱が完成しました。(鶏用)

          頑張る人の自由

          頑張るという発想や考え方は自分にはかなり日本特有のものに見える。  物事にどう取り組むのか、という問いには、思考の枠が自然に外れていた場合、無限に等しい数、解が存在する。 しかし「頑張る」と決めた途端、自分が物事にどんな姿勢を取るのか、という広大な広がりが一気に収束して 「頑張るってトライする」という一点に集約される。 自分が物事に対した姿勢を決定するとき、まず未来の結果よりも自分が持つエネルギーのバイアスが決定する要項のほうが 重大である。という背景を念頭に入れて読み進めて

          頑張る人の自由

          セルフシップ

          昨今は特に、若者の意識と思考の発展の機会は忙殺されやすい傾向にあると思う。 物質主義と精神主義が水と油のようにうまく混ざり合わず、肥大する物質主義の裏側で精神主義も独立性を高めている。 その原因に”各々が己の主義志向の枠外突破ができていないせいである”があると自分は思う。 精神主義は精神主義の軸を失わないまま、精神主義者が通るべきグラデーションのような層を上方向へと 突破しなければならない。当然物質主義者もそうである。 19世紀から20世紀にかけて資本主義が生まれ変わったよ

          セルフシップ

          豊かな初秋、田舎暮らしvol.2

          幸運なことに十月下旬は秋晴れが続いていて、シーツがよく乾く。雨男は晴れ空を前よりも愛することによって晴れ男ともなれるようだ。 乾くのはシーツや洗濯ものだけではなく、干し柿もである。 空気が乾いていたおかげか前回作った干し柿は十日程度で食べられるようになった。干し柿はまなみさんも珍しく気に入ってくれたため、増産と相成った。 まだ柿の木にたくさん実がついているのだが、熟れ具合を見るにまだ早いものが多いため余裕のある時の次回に回すことにする。 いつかの記事に乗っているおくどさん

          豊かな初秋、田舎暮らしvol.2