アフリカ貧困の原因

今日はアフリカの貧困の原因について、書きたいと思います。

ここ数十年で、BRICSと呼ばれる国々や他の新興国が成長を見せたこともあり、現状としてアフリカ、特にサハラ以南の諸国に貧困が偏っています。

前にアフリカが経済発展するには、物流インフラが鍵を握っているという解決手段の話をしましたが、そもそもアフリカが何故貧しいのかについて今回は明らかにしたいと思います。

理由は無数にあると思いますが、大きいもので3つあります。

一つ目は、西欧諸国による支配です。
16世紀の奴隷貿易や、19世紀の帝国主義は、アフリカの人々から武力で全てを奪いました。そして、独立した今でも、その影響は測り知れません。国境が直線的に引かれたことで生じた民族間による戦争がいまだに続いている地域も多くあります。戦争では人の命がなるだけでなく、経済も文化活動も全て荒廃してしまいます。それによって、貧困から抜け出せない。これが大きな要因の一つです。

二つ目は、資源の呪いです。
資源の呪いとは、石油などの資源が豊富にある国では、その国の為政者は、資源を売ることだけで自分たちは莫大な利益を得れるので、二次産業や三次産業に力を入れません。そうすると、富が再分配されずに、為政者は潤い、国民は貧しいままになります。
このように、資源があるが故に、資源に頼り、経済が成長しないことを資源の呪いと呼んでいます。


三つ目は、近代化の欠落です。
アフリカのほとんどの国では、民主主義や国民主権に至るまでの過程が欠落しています。すると、国民に「民主主義」という概念が浸透していないので、「民主主義」を始めても簡単にはいきません。その結果、独裁に戻ってしまうことは少なくありません。
また、先に述べたような資源で潤っている為政者は、国民から税金を集める必要がありません。その結果、独裁に対して不満が生まれにくなるという要因もあります。

今見た三つが、アフリカ貧困の大きな要因です。

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