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ロースクールの選び方8つのポイント

今回は、数あるロースクールの中でどうやって志望校を決めるのか、進学先を決めるのかを考えるにあたって参考になればと思い、私が出願や進学先の決定にあたり考えていた基準を紹介する。
最後に、現役ロー生になった今、どの基準に重きをおいて考えた方が良かったかについても書いてみようと思う。あたりまえのことしか書いてないけど、意外とこういう記事ないなと思ったので。
他にも考えるべきことはあるだろうけど、とりあえず、8つほど書きます。

基準①:学歴
就活の際に必要となる。特に企業法務をやりたければ、学歴がみられる。大手企業法務事務所のサマクラは東大ローがほとんどで、あとは、京大ロー、一橋ロー、早稲田ロー、慶應ロー、たまに中大ロー(ほとんどいない)の人たちが参加している。学歴は大は小を兼ねるじゃないけど、いいに越したことはないと考えていた。上位ローに合格すれば、同じ年に司法試験を受験するであろう、受験生の中でも現時点で相対的にはいい位置にいるということも分かるし。

基準②:学費
お金がないとまず通えない。国立ローは、1年で100万円もかからないが、私立ローだと100万円は余裕で超える。
これと関連して、奨学金の充実度も考えていた。私立は、奨学金が豊富。
中大ローは、全額免除をいっぱい出すので(おそらく募集要項よりも多い人数出している)良い。早稲田の学部生なら、全額免除合格の余地あり。慶應は、全免はほとんどでないが、三田会?の奨学金が豊富。
貸与型の奨学金があったり、社会人経験者だと職業訓練奨学金(だっけ?)があって、補助してもらえるらしい。
将来の借金にはなるけど、奨学金を借りればどこのローでもなんとかなる?

基準③:留年率
進級しないと、司法試験の受験資格が得られない。
留年率が高いと、日々の学習がローの期末対策に多くの時間を割かなければならなくなり、司法試験に向けた勉強(例えば、過去問)がおろそかになる可能性がある。

基準④:司法試験合格率
司法試験合格率が高いローにいけば、司法試験合格推定の第1段階突破みたいな?
あと、周りの友人が優秀なので、切磋琢磨できる。
ただ、どこのローでも受かる人は受かるし、落ちる人は落ちるので、合格率が低いローでも、周りに流されずに勉強すればいいやと思っていた。

⑤授業内容
司法試験に役立つ内容か否か。
国立ローは、司法試験関係なく教えられる傾向にあるけど、私立ローは、司法試験を意識した授業がされる。でもやっていることは、法律なので、国立ローだからといって一切役立たないというわけではない。ただ、ちょっと遠回り感がある。上位国立ローにいくなら、司法試験に合格できるくらいの実力を入学前の段階でもっている必要があると聞いたことがある。
授業外だと、中大ローなら、法職、早稲田ローならAA、慶應ローなら学習支援ゼミがあり、答案添削の機会がある。

⑥教授陣
司法試験委員の先生や、受験生が使う基本書の著書の先生がいるかを見ている人に会ったことがある。
東大ローは、めっちゃ豪華。昔、潮見先生の民法を受けたいという理由で京大ローに行った人に会ったこともある。
推しの先生がいれば、そこのローにいくのもあり。ただ、クラス指定等のせいでその先生の授業が受けられるとは限らないので注意。
東大ローは、四大の先生が多くて、クラスごとに事務所訪問できるとか、なんとか。

⑦人数の規模感
少人数がいいか、大人数がいいか。
大人数の方が合わない人がいても避けられるから良いと聞いたことがある。
小規模だと、一橋ロー、大規模だと、早稲田ロー、慶應ローが思いつく。

⑧施設の充実度
綺麗か、広いか、グループで話せる部屋があるかなどなど。あと、何時まで図書館、自習室が開いているか、24時間あいているのか。生協の品ぞろえ、学食のおいしさ。自習室は、定席か自由席か。半年間ローで過ごしてみて、電子レンジがあるか、コピーを無料でできるかも結構大事だと分かった。

⑨立地
通学時間、乗り換えの複雑さ、キャンパス周りの充実度。通いやすいかどうか。都会がいいか、田舎がいいか。
近い方がいいし、乗り換えは少ない方がいい。キャンパス周りで美味しいご飯が食べられる場所があると嬉しいと思ってた。

⑨1限の開始時間
各ローによって違うので要チェック。通学時間から逆算して、早起きしないといけないかが変わる。やっぱり、遅くまで寝てたい!

ロー生になって、振り返って選ぶならこの基準!
私が、半年間、ロースクールで生活してみて、大事だと感じたこと。私個人の完全な独断と偏見で選ぶならということで、、、TOP5!!

  1. 留年率

  2. 授業内容

  3. 学歴

  4. 司法試験合格率

  5. 立地

留年率一位の理由は、上にも書いたが、留年を恐れて期末試験対策ばっかりしてたら、司法試験対策の時間が奪われるから。合格率が高ければ、まあなんとか単位くるでしょって思って、司法試験対策と期末対策のバランスを安心してとれる。
あと、留年したら、学費も1年プラスされるし、司法試験も受験できないし、実務にでるのも遅くなる。
なんでもいいから単位がくるという安心感はとてもとても(超強調)大事だと痛感している。

司法試験に直結しないような授業はあんまりなので、2位にした。あまりにも司法試験と関連性がなさすぎると、予習しているときに何で受験前にこんなことしているんだろうという気持ちになる。
優秀な人いわく、司法試験の勉強はいつでもできるから実務で役立つもの、興味があるものを受講したいらしい。そういう人は、どこのローでも大丈夫でしょう。司法試験に直結したものを勉強したいなら私立の方がいいと思う。あと、私は、勉強ができないのでサポートがあるとすごくありがたく思う。こんなnote書いてるくらいだし(笑)。

学歴は、就活で役立つ。自分は学歴なんてなんでもいいや派なので、特に意識していなかったけど、大は小を兼ねるんだなと思った。就活に手を付け始めてみて分かった。とくに将来やりたいことが決まっていない人は、学歴が良ければ選択肢が広がるので、上を目指すべし。

司法試験合格率は、入学前には、自分はそんなに気にしていなかったけど、受験前になって大事だと思ってきた。自分のローの合格率が高ければ、もしかしたら司法試験に合格できるんじゃないかという微かな望が持てる。メンタル的に大事だと思った。あと、周りも優秀で、尊敬できる人に出会える。

ローの授業は出席がとられて休みすぎると、単位を落とす。つまり、大学とは違い、授業があれば、出席しなければならず、ローにはめちゃくちゃ通うことになる。立地がよければ、通学が楽。寄り道してロー生活楽しみたいし、周りにお店があるところがおすすめ。

以上、8つでした。
何か参考になれば幸いです。
もちろん、合格しないと入学できないので、一旦合格を目指して勉強するしかないですね。
皆さんの第1志望が決まりますように。合格できますように。
それでは、また。


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