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刑法#31 強盗罪②

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強盗致死傷罪


→強盗の機会の最中に人を負傷させたり死亡はせると強盗致傷罪、強盗致死罪となる。
→結果的加重により、強盗致死、強盗致傷となる。※故意がない場合
→故意がある場合は強盗傷人、強盗殺人となる。
→強盗致死傷罪の未遂罪は強盗殺人しかありえない。
→強盗の要件とは違い、結果的に財物が奪われたかは関係がない。
→また、暴行や脅迫は強取の手段とならなくてもこの犯罪は成立する。
→さすがに1日経過すると強盗の機会の範疇とはみなされない。

強盗・強制性交等罪


→強盗、強制性交の前後は問わない。また、同罪の一罪であり、強盗と強制性交の併合罪ではない。
→強盗・強制性交等致傷罪は法定されていないが、通常の同罪で裁かれる。

演習問題

次の設問に○か✕かで回答せよ。

①強盗が財物奪取の目的を何ら達せずに未遂に終わった場合でも、その暴行により相手に傷害の結果を発生させたときは、強盗致傷罪の既遂の責任を負う。

→○ 人の生命や財産の保護法益は個人の財産より重いため。

②Aは路上でBを脅迫してその反抗を抑圧し、その財物を強取したが、すぐにBが追いかけてきたので、逃走するためBを殴打して負傷させた。この場合、Aには強盗致傷罪は成立しない。

→✕ 強盗の手段として暴行をしたわけではないが、その機会に暴行をして負傷させているため強盗致傷罪の成立が認められる。

③Aは覆面をして友人Bを路上で待ち伏せ、暴行を加えてBの財布を強取したが、BがAの犯行であることを察知したのではないかと心配となり、犯行の翌日にBを自宅に誘い出して殺害した。この場合、犯行の発覚を防ぐために新たな決意に基づくものであるため、強盗殺人罪は成立しない。

→○ 強盗と殺人の併合罪となる。

④Aは強盗の故意で女性に暴行を加えて、さらに暴行を用いて性交をし、被害者に怪我をさせた。強盗・強制性交等致傷罪が成立する。

→✕ 強盗・強制性交等致傷罪という犯罪類型はなく、通常の強盗・強制性交等罪となる。もともと重い罪が規定されているからである。
 なお、強制わいせつや強制性交等においては致傷罪は存在する。また、強盗・強制性交等罪においても殺人罪は存在する。

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