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ギリシャから学ぶ

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ギリシャは西洋文明の泉!ギリシャ神話やギリシャの歴史などから現在の行動、生き方を考えます。
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カッサンドラーの忠告

はじめにみなさんは言われたことを丸呑みにしていませんか。この世の中は嘘ばかりです。言われたことを丸呑みにしていれば特定の有力者の奴隷にされてしまいます。そして最後には計り知れないほどとてつもないカタストロフが待っているかもしれません。このトロイア人のように。 カッサンドラーとはカッサンドラーはギリシャ神話に登場するトロイアの王女です。もちろん時代はトロイア戦争。悲劇の予言者として知られています。トロイア王プリアモスの娘で兄には武勇で有名なヘクトールや パリスの審判のパリスが

プロメテウスから学ぶ 巨人は冒涜を恐れない

プロメテウスとはプロメテウスはティーターン神族の一柱であるイーアペトスの子で、ゼウスの反対を押し切り、天界の火を盗み、人類に与えた存在として有名なのでは?ギリシャ神話の中でも割とメジャーなキャラクターであるイメージがあります。トリックスターで、文化英雄としての面を持つといわれています。 プロメテウスの名前の由来 ギリシャ語でproとmetheus に分解することができる。proは前に、先にという意味で、progressや、project,produceなどの英単語にも見ら

ドーリア式オーダーの柱への想い(個人的な解釈)

ドーリア式オーダーとは古代ギリシャにおける建築様式の一つで、イオニア式、コリント式とともに3つの重要な様式に位置付けられています。紀元前6世紀から紀元前5世紀までの間、用いられました。しばしば重厚、荘重と表現されます。ドーリス人が定住したペロポネソス半島、およびその植民地の南イタリアで生まれました。 ツァラトゥストラ =ニーチェにおける ドーリア式オーダーの柱ツァラトゥストラ =ニーチェはこの、ドーリア式オーダーの柱を眺めながらこう言った。「力がいくつしみとかわり可視の世界

ヘシオドス『神統記』から学ぶ

ヘシオドス『神統記』とはヘシオドスという紀元前700年頃の古代ギリシャの詩人の処女作で、カオスからの世界の創造、神々の系譜、ウーラノス、クロノス、ゼウスの三代にわたる政権交代劇を描き、ギリシャ神話の宇宙観の原型とされます。 『神統記』から何を学ぶのか『神統記』では、最終的にゼウスが神々の王となりますが、タルタロスつまり奈落の巨大な空洞の中には、ゼウスとの闘いに敗れた巨人族(ティーターン)が、あるいはテューポーンなど荒ぶる力が閉じ込められているのです。我々の大地、ゼウスの秩序