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昇降機確認申請副本について

補助金を活用してエレベーター防災対策を行う際に必要とされる要件として、竣工当時の昇降機確認申請副本があります。
エレベーター防災対策工事を行うときに補助金を活用することをご案内したコラムの中にも書かれています。

最後に、国土交通省や補助事業実施する地方自治体のホームページにも記載されていない必要要件として、竣工当時の昇降機確認申請副本があります。

5つの仕様は現行の建築基準法施工例の規定に適合させる事となるので、上記2、4,5の耐震対策、補強工事で建設設計時の耐震基準で設計された荷重計算、強度計算、耐震設計データ等の構造設計データを現行法の耐震基準に照らし合わせて、基準をクリアさせるように補強箇所、補強方法の設計検討が必要だからです。

当時の鋼材の規格や、地震力に対して伸縮、曲げのモーメント等の物理的な計算式が記載されていますが、私たちが見てもx、y、z等アルファベットの記号のような数式が数十ページに渡って記載されていますので、製造設置会社か、よほどの人材の揃った設計部署を持つエレベーター会社でないと対応は難しいでしょう。

ある管理組合からの相談で補助金を使ってリニューアル工事をする事となったので、上記要件の確認をしたところ、昇降機確認申請副本が見当たらず申請を断念した経緯もありました。

【補助金の要件】エレベーター防災対策改修(耐震対策)


昇降機確認申請副本とは

昇降機確認申請副本は、建物が完成した竣工当時に、その建物内に設置された昇降機が安全基準や規定に則って設計・建設され、適切に機能することを確認し、その承認を得るために提出される書類のコピーです。
この申請副本は、昇降機を設置した際の確認申請書の正式なコピーであり、昇降機の設置や改修が行われた際に関連する行政機関に提出されます。

昇降機確認申請副本は、建物の所有者や管理者が昇降機の安全性や規制遵守を証明する必要がある場面で必要になります。

昇降機確認申請副本が求められる時とは

例えば、新しい建物が完成し、使用開始前に行政機関からの最終的な承認や検査を受ける際、または既存の建物で昇降機の大規模な改修や更新を行った際にも、この申請副本の提出が求められます。
今回、補助金を活用してエレベーターの防災対策を行う際の要件として、昇降機確認申請副本が必要となることを、公式サイトのコラム「エレベーター防災対策改修 補助金の要件(耐震対策)」にふれています。補助金を活用したエレベーターの改修をお考えでしたら、ご覧ください。

昇降機確認申請副本が使用されるケース

具体的には、建物の竣工検査、安全点検、保険申請、不動産の取引、または賃貸契約時など、昇降機の存在が安全性や信頼性に直接関わる多くの場面で使用されます。この書類によって、昇降機が適切に設置され、定期的なメンテナンスや安全基準に沿って運用されていることが第三者に証明されます。

竣工当時の昇降機確認申請副本は、建物の昇降機が安全基準や法令を満たしていることを証明する重要な書類であり、建物の竣工、改修、検査、保険申請、不動産取引など、様々な場面でその提出が必要になります。

補助金を昇降機確認申請副本は、その内容から考えると補助金の条件として必要であることがご理解いただけるかと思います。
ただ、補助事業実施する地方自治体や公共団体の告知ページに記載されていないケースもあり、補助金の活用を検討している段階で、情報収集していたとしても、一般の方が予め準備しておくことは難しいでしょう。

エレベーターのことは、エレベーター専門のコンサルティングサービス「エレベーターマネージメント」にご相談ください。
あなたのマンションのエレベーターの改修時に補助金を活用したいのであれば、是非ご相談ください。
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