あるエレベーター保全提案内容についての悩み③

エレベーターには大きくはロープ式と油圧式があると以前からブログでは何度も紹介してましたが、実はもう1種類全く違う構造方式のエレベーターがあります。
乗場や、かご内に乗っただけでは判別がつきません。
しかし、上からロープで吊ってとかモーターが油を押してとかではなく磁石の反発力でかごを動かしているのが”リニア式エレベーター”です。
20年前に急速に新築市場に出回ったのですが、ある1社の専売特許だったので、その後すぐに機械室のいらないマシンルームレスエレベーターが各社リリースされ、少数派となり現在は新規設置されてません。
そのリニア式が20数年を経て、主要部品交換時期に差し掛かり提案検討見積を受けているオーナー様から相談が多くなってきました。
ロープ式や油圧式ではなくこの1社のみの構造なので制御機器のみを更新する制御リニューアルが他社ではできないのです。
同条件での相見積もりができない=提示された見積金額で発注せざる得ない?・・・他社でどうしても見積もるならほとんど完全撤去新設、準撤去新設の見積となりそれより若干安いインバーターのみ交換見積との比較となってしまうのでオーナーはすこぶる納得いかない・・・・。
他の建築資材、設備でもそうですが当時画期的で独創性がある物は設計事務所が採用しがちなのですが、こういったデメリットが後々生じる例でした。
ほんと、この機種は保守泣かせなんです・・・・。

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