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障害認定区分とは?

支援に必要な振り分け

 多くの相談員(SW)によって活用される「障害認定区分」。
 これはお国の「障害者総合支援法」および「児童福祉法」に基づいて認定される「福祉支援サービス」を受ける上で必要な区分です。

 しかし、基準は各地の事情によってまちまちです。それでも、大雑把には障がいの程度による質問はだいたいお決まりのようです。

 多くの相談員(SW)によるYouTube配信などである程度の解説はされていますが、改めて見てみましょう。

 なお、区分に必要な質問や項目は「認定調査」によるヒアリングと主治医のお医者さんによる意見書で判断されます。


移動や動作について
 主に「身体障がい者」向けの項目です。

  1. 寝返り

  2. 起き上がり

  3. 座位保持

  4. 移乗

  5. 立ち上がり

  6. 両足での立位保持

  7. 片足での立位保持

  8. 歩行

  9. 移動

  10.  衣類の着脱

  11.  じょくそう(※1)

  12.  えん下(※2)

 (※1)「じょくそう」は長時間の寝たきり状態に伴う、下半身部の血行不良のことです。一般的には「床ずれ」と言います。
 (※2)「えん下」は、主に食べ物などを飲み込む能力のことです。最近は、「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」のリスクが高まっていることから注目されています。

身の回りのことや管理について
 主に、「セルフマジメント(自己管理能力)」に関する項目です。

  1. 食事

  2. 口腔清潔(歯磨きなど)

  3. 入浴

  4. 排尿

  5. 排便

  6. 健康・衛生管理

  7. 薬の管理

  8. 金銭の管理

  9. 電話等の利用

  10.  日常の意思決定

  11.  危機の認識

  12.  調理

  13.  掃除

  14.  洗濯

  15.  買い物

  16.  交通手段の利用

 特に知的障がいやそれを伴った発達障がいなどは一部の項目で、難しさを感じるようです。

感覚や意思疎通について
 「感覚障がい」や「感覚過敏」などに関する項目です。繰り返しで申し訳ないですが、「HSPスペクトラム(繊細さん)」は「病気でも障がいでもありません」。そのためこの項目でいくら難しさ、困りごとを訴えても認められないのが現状です。

  1. 視力

  2. 聴力

  3. コミュニケーション

  4. 説明の理解

  5. 読み書き

  6. 感覚過敏・感覚鈍麻

 仮にWHOなどによって「HSPスペクトラム(繊細さん)」が認められたとしても、そもそも「病気でも障がいでもない」ためこれらの項目に対する合理的配慮は難しいのが現状です。

行動などについて
 主に「メンヘラ(精神系の問題)」などに関する項目です。

  1. 被害的・拒否的

  2. 作話

  3. 感情が不安定

  4. 昼夜逆転

  5. 暴言暴行

  6. 同じ話をする

  7. 大声・奇声を出す

  8. 支援の拒否

  9. 徘徊

  10.  落ち着きがない

  11.  外出して戻れない

  12.  1人で出たがる

  13.  収集癖

  14.  物や衣類を壊す

  15.  不潔行為

  16.  異食行為

  17.  ひどい物忘れ

  18.  こだわり

  19.  多動・行動停止

  20.  不安定な行動

  21.  自らを傷つける行為

  22.  他人を傷つける行為

  23.  不適切な行為

  24.  突発的な行動

  25.  過食・反すう等

  26.  そう鬱状態

  27.  反復的行動

  28.  対人面の不安緊張

  29.  意欲が乏しい

  30.  話がまとまらない

  31.  集中力が続かない

  32.  自己の過大評価

  33.  集団への不適応

  34.  多飲水・過飲水

 残念ながら、「共依存(特定の人間関係への依存症)」はまだWHOが'正式な病気'と認めていません。しかし最近は、特に日本は圧倒的に依存症の中でも「共依存」の当事者や家族が多いのが現状です。
 これは、日本が「未熟児教育」を続けた一種の結果なのかもしれません。

 今後、「共依存(特定の人間関係への依存症)」が'正式な病気'として認められ、障害認定区分項目として挙がるよう頼みます!!!!

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