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去る2017年、ネパールのヨーガリトリートセンターに一週間、単身でヨーガ修行に行った経験があります。

そこは沢山の自然に囲まれたカトマンズの山奥で、私の滞在したお部屋からは雄大な霊峰、かの有名なヒマラヤ山脈が望めました。

それはそれは息を呑む美しさ。

同時に、人知の力ではあらがえないほどの絶対的な神聖さを感じました。

いやいや、いきなり神秘的で美しめなこと言ったけど、ネパールに到着した第一印象は「汚ッ!」だったんですよww

当時、世界三大汚い空港のワースト3にランクインするくらいの猛者空港、それがネパールの首都・カトマンズにあるトリブバン国際空港。

私が訪れた時は、まだ2015年に起きたネパール大地震の影響が尾を引いており、繁華街でも場所によっては震災当時の手つかずのまま、瓦礫の山が連なっていました。

あれから2年も経っていたのに!

なぜ、まだ復興の手をつけないのか。

さらに昨年、2023年11月にも再び大きな地震に見舞われた、とニュースで聞きました。

ネパールは日本と同じ、地震大国なのです。

そして日本とネパールの違うところは・・・失礼を承知で申し上げる!

ネパールは、お貧乏な国だ。

貧乏過ぎて、街を復興したくても出来ないのです。

けれどもネパールに来た第二の印象として「そんな貧乏な暮らしでもネパールの人々の笑顔はキラキラと眩しいし、思いやりや優しさの心を持っている」という事でした。

街を歩くと、人々はとにかく笑顔。

滞在したリトリートセンターのオーナーもサービス精神旺盛で、少ない持ち物や限られたインフラの中でゲストをもてなし、喜ばせようとする。

そこで働くヨーガ講師(元ANZEN漫才のみやぞんさんにそっくり男子ww)も、自分の知識を惜しみなく私に伝えてくれました。

どこにも観光せず、まるまる一週間リトリートセンターで修行するつもりだった私を「せっかくネパールに来たのだから」と、バイクで2ケツして観光案内までしてくれて。

他にも、オーナーの奥様やそのお友達である近所のお姉様方などにも親切にしてもらって、とっても楽しい思い出とあたたかい心を日本に持って帰ることが出来ました。


インフラが充分ではないからすぐに停電するし、Wi-Fiもブツブツ切れるし、水も貴重だし、極寒なのに毛布も薄いの1枚だけだしwww


雑貨やコスメの種類だって、日本と比べたらごく僅か。

教育や仕事や自分の将来への選択肢だって、日本と比べたら引いちゃうくらい少なすぎる。

けれども彼らは、人生の選択肢や物質的な物が少ないのと反比例して、心が豊かだなぁと思いました。

そして近年の日本に、その逆を感じます。

飲食やコスメ、衣類等の嗜好品の種類から始まって、私達の生活には贅沢な選択肢が盛りだくさん。

でもその代わり私達の内側の、何か大切なものが豊かではなくなってきているような。


「あなたは私にとても親切にしてくれました。私はどのようにそれをあなたにお返ししたら良いのでしょう」

帰国の日、リトリートセンターのオーナーに感謝の気持ちをそんな言葉でお伝えすると、彼は

「あなたが誰かに優しくされて嬉しかった気持ちをその本人にお返しする機会がないなら、その時にあなたのそばにいる人を助けてあげてください。もしくはあなたが今、あなたの能力で助けられる人を助けられる範囲、方法で助けてあげてください。そうやって、前へ前へ親切を繋げていけば、いつか世界のみんなに親切が広がります」

そして外国人ぽくウィンクして

「世界がそんな風になったら素敵だと思いませんか?」

と言われました。

ほ、ほ、ほ、惚れてまうやろ(⁠。⁠・⁠/⁠/⁠ε⁠/⁠/⁠・⁠。⁠)


ちょっと優等生みたいな夢ですがww私はヨーガ講師として、またひとりの人として、誰かの、もしくは私自身のペイフォワードされた親切が広がって人類みんなに行き渡り、この世界全体が摩擦なく調和で満たされることを、何よりも夢見ています。

そのために、今日も私は自分の出来る力を使って共感・思いやり・優しさをペイフォワードしていきたい!と、鼻息荒く意気込んでいるわけであります。


2024年は、みんなの優しさが少しでも多くの人や場所に行き渡るといいなぁ。



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この度、令和6年能登半島地震に被災された方々、今もなお避難所生活を強いられている方々が1日でも早く穏やかな生活に戻れることを、心よりお祈り致します。

また今回の震災、またそれに関連する事故で亡くなられた方々に、深い哀悼の意とご冥福を、謹んで心よりお祈り申し上げます。



#かなえたい夢



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