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外からは見えない活動のご紹介④見えないけれど近くにいるDV被害者

クラウドファンディング開催中です。ご支援のほどよろしくお願いいたします。

DV被害者は新たな環境で、積極的に自己開示することは殆どありません。
新たな環境下で、一般の方たちに溶け込む形で存在しています。
私たちは、転居先で自分がDV被害にあったことを、新たな職場や人間関係の中で、自己開示することは控えるようにとも伝えています。
世間は想像以上に狭く、どこに加害者と繋がっている人がいるかわかりませんし、可哀想な人などのレッテルを貼られる場合もあります。
あなたの周囲にDV被害者はいないと感じている方も多いと思いますが、DV被害者は年々増加している中、気が付いていないだけの場合もおおいと思います。
 
DV被害者の心の傷は、物理的距離を離れたり、離婚が成立したら、それで消えるものではありません。
様々なハラスメントや何気ない会話の中で、更に傷つくことがあります。
日常会話の中で、被害を受ける人にも悪いところがある。暴力を受けるにはそれなりの非が被害者にもあるというような感覚をお持ちの方が多いのではないでしょうか。
故意に傷つける目的で発したわけではなく、むしろ善意で、同情や励ましの言葉として二次被害が起きる事がたびたびあります。
二次被害は社会の課題かもしれません。
二次被害の知識があるはずの支援者にも無意識に二次加害をしてしまう事があります。
自分の物差し(常識)を持ち出すと偏見が出てしまうことがあります。
 
友人や知人からDVを受けていると打ち明けられた時に「あなたは何をしたの?」「どこにでもあること」「なぜ、別れないの?」「ちゃんと話し合ってみたら?」「頑張って」
これは決して悪意があって発せられた言葉ではありませんよね。
心配したり、励ましたりした時によく聞く言葉です。
当事者は、だからこそ反論も出来ないし「自分にも悪いところがあるから、自分の努力と我慢が足りないと思い込んでしまうことが多々あります。

「暴力」の責任配分は、100%加害者にあります。どのような理由があろうとも暴力という手段を使ってはいけません。
「あなたが悪い」「あなたも悪い」はありません。
暴力を振るわれた側にミスや問題があったとしたら?
暴力以外の方法で解決しなければなりません。
暴力とその問題は別の問題です。
この事を頭の隅に置いて話を聴いていただきたく思います。

暴力の責任配分については、「傷ついた心のcare講座」では、毎回のようにお話しします。
「私にも悪いところがあったからDVを受けた」という思考から脱していただくためです。
一般の方向けの講座でも必ずお話しさせていただくことです。

これは、いじめやパワハラなどのハラスメントでも同様だと思います。



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